Quantcast
Channel: あお!ひー
Viewing all 388 articles
Browse latest View live

寝まくる

$
0
0
今日は近年まれにみる大睡眠大会。

一度、8時くらいに起きたものの二度寝。

んで、再びちゃんと起床したのが14時。

そのあとはしばらく調子よくて夕方まではいろいろと作業出来てた。

ところがまた眠さが襲ってきて夜に小一時間寝てしまい。

なんとか夜8時くらいに起きてようやく外にご飯を食べに行きました〜。

なんでしょうかね?

疲れがプールしてるみたいです。

ほんとは美術館も行きたかったのですが明日以降に持ち越しです。

ぐにゃい!

今年の桜

$
0
0





















毎年、春は必ず撮る桜。

ついついそのピンクに心躍らされてついつい多い枚数を撮ってしまう。

でも、毎年どれだけ撮ってもなかなかに難しいなあ。

来年もまた出会えますように。

KORIN展(根津美術館)

$
0
0


根津美術館で開催中のKORIN展に行ってきました。

去年は震災の影響で中止となり一年ごしでの開催は感慨深いもの。

やはりメインは燕子花図屏風と八橋図屏風。

燕子花図屏風は根津美術館所蔵の国宝、八橋図屏風はメトロポリタン美術館所蔵。

なんと100年ぶりのご対面なのだそう。

この兄弟作品ともいえる二点を並べて見られるまたとないチャンスってことで会期スタート早々に行って参りました。



↑こちらはチラシのうら。

上が燕子花図屏風、下が八橋図屏風。

ご存知、尾形光琳によるもの。

会場の導線では右から左となっていて燕子花図屏風を眺めてそのあと直ぐに八橋図屏風となります。

燕子花図屏風に感じるのは洗練されたデザイン性。

群青と緑青で描かれたシンプルな燕子花。

そして、フラットな金地バックから唐突にニョキっと生えてる茎の根元。

そして茎の根元の部分はわりにまとまってるのです。

この構成から浮遊感が感じられるのですよね。

燕子花の花の部分は厚塗りで全体のデザイン性の高さに比べるとそこまで洗練されてはいない。

八橋図屏風はというとやはり一番の違いはその名の通り右隻上中央から左隻下中央までをジグザグと分断する八橋の存在。

いま分断と書いたものの実はこの橋の存在こそが右隻と左隻とをつなぎ、さらには画面上の燕子花を地面に繋ぎ止めているように思うのです。

燕子花図屏風に感じた浮遊感はこちらにはない。

しかも左隻のほうでは燕子花に接触しておりアンカーとなってしまっている。

そしてこちらの茎の根元はどちらかといえばばらつきがある。

そして花は燕子花図屏風のほうが重たさを感じさせたのがこちらは軽やかに見える。

花びらの開き加減が大きくリラックスしてて色気があるように感じました。

この機会とばかり二点の間を何度も行き来して見比べたのは言うまでもありません。

どうしてもこの二点に注目してしまいますが酒井抱一による光琳百図とその実際の作品との比較展示も楽しめます。

5/20まで。GW終わるとあっと言う間。お見逃すことなきように。
もっと知りたい尾形光琳―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)仲町 啓子東京美術

おかげさまで7周年!

$
0
0
いつもありがとうございます。

2005年にこのブログを立ち上げてから今日で丸7年をむかえました。

続けていけるのはやはり読んで頂いている方のコメントやアクセス数が励みとなっているからなのです。

毎回充実した記事を書ければよいのですがこのあたりはまた努力していきたいと思います。

ペンギンくんもアート関連の記事もかなりの分量になってきました。

これは自分にとってのかけがえのない財産ですね。

継続はチカラなりを信じて毎日更新いたしますので今後ともよろしくお願いいたします。

ラムフロムが「渋谷ヒカリエ」にニュー・オープン!!

$
0
0


本日4/26渋谷にヒカリエがオープンしました。その中のShinQsになんとラムフロムがオープン!

以前はラムフロム・ザ・コンセプト・ストアでしたが今度のお店はシンプルにラムフロムという名称になりました。

実は上原のお店が閉店の時にちらっと聞いてたのだけども場所がめちゃくちゃいいのです。

渋谷駅から直結するデッキから入ってすぐ右という好立地。


で、実際にお店に来てみたら、上原の頃とはまるで違うイメージなのだけども開放的で広い店内はこれはこれでよいなあと。


じゃーん!

なんと特大サイズのパップキングくんのお出迎え!!奈良美智さんのわんこのぬいぐるみ。

うんうん。キミのビッグさに見合った大きさのところでよかったね。

大人気でいろんなおねえさんになでなでされていましたよ。

さっそく知ってる店員さんを見つけてご挨拶。さっそく了解を頂いて写真を撮影です。

内覧会のご案内を頂いててものの昨日は出張で伺えず今日になったというわけだったのです。


実は今回、注目したのはこちら。

見たことのないiPhoneケース。こうやってどんどん新しいアイテムが増えてくのはうれしいことですね。


2階デッキ入口に近いほうにはなんとこんなディスプレイが!

グッズに限らず展示とかあると面白そう。


今日のお目当てはこちら。

ラムフロムのメルマガにはこう書かれてました。

オープニングキャンペーン!古平正義デザインの新ロゴをプリントした
エコバッグを、店頭で1,000円以上お買い上げのお客様にプレゼント♪

やはりこれは欲しいですよね。


あとこんなディスプレイもありました。

会田誠さんのゴキブリネクタイも!!


今日はこちらを購入。

三沢厚彦さんのトートバッグ。うさたんがかわゆい〜。

ギフトを贈りたいなあという時に活躍してくれるお店です。もちろん自分用もあり。ってかわたしはほとんどそうですが(笑)

さてさて、今後多くのお客さんが訪れてお店が盛況となることを祈っております!!



http://www.lammfromm.jp/


●●●ショップインフォメーション●●●
店 舗 名 LAMMFROMM / ラムフロム
新 住 所 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ ShinQs(シンクス)2F
電   話 03-6434-1551(直通) 
営業時間 午前10時〜午後9時
定 休 日 1月1日

街は賑やか

$
0
0
GW前の金曜日。

残業を終えて同僚とご飯を食べに繁華街へ。

まあ、給料日あとの金曜日とはいえ、ちょっといつもと様子が違う。

なんていうんだろう?ハジけてるひとの数がいつもより多いなあと。

そういえば去年のGWは震災後で計画停電もあり世の中が自粛モード。

今年のお花見で盛り上がってたのと同じなのかなあと。

皆様、楽しい休暇となりますように。

お仕事の方はほどほどで済みますよーに。

蕭白ショック 曾我蕭白と京の画家たち(千葉市美術館)

$
0
0

「蕭白ショック 曾我蕭白と京の画家たち」に行ってきました。

4/30まで展示の作品が多いとのことで言ってきました。


☆高田敬輔「山水図屏風」

雲のもくもくした感じがちょっと他ではあまり見たことのないタッチだなあと。

それ以外の部分は普通に山水画なんですが。


☆大西酔月「花鳥人物図押絵貼屏風」

12面ある中でいいなと思う面が3つ。

布袋さんが袋の上に子供を2人乗っけてるのと、笹に隠れるかのようなスズメ、そして飛び降りるリス。

なんとなく画面から作者のあたたかい目線が感じられました。


☆曾我蕭白「林和靖図屏風」

すごく気になったのが太く短い黒のぼつっとしたの。

流れるような木の途中にいくつも描かれてる。枝もすごくてろてろに描かれてて脱力系。鶴や小鳥はけっこうしっかりと描いてるのがまた対照的。

これが破綻することなくひとつの画面で調和がとれているのがすごいなあと。


☆曾我蕭白「鷲図屏風」

なんと鷲がその爪で襲うのはサル。

画面右に描かれる鷲がとにかくでかく羽根のまだらみたいな描写と幹の豪快な太い線が鮮烈な印象。


☆曾我蕭白「寒山拾得図屏風」

ちょうどキャプションに「拾得はレレレのおじさん」と書いてあった。

寒山拾得は二人で一人とか、片方は分身とされるなんて言われている。寒山は巻物、拾得は箒を持ってる。

というとやはり対であるという考えだと巻物ではなくピストルの目玉のおまわりさんが寒山でレレレのおじさんとペアというのは納得。

で、今日、見てて閃いてしまった。

その寒山は人物のみで描かれてて、巻物はというと後ろのテーブルに載ってたのです。

んで、そこにある物を見て謎が解けた。

なんとそこには瓢箪が!

あっ!!これっておまわりさんの目玉の形じゃあありませんか!!

なーんて発見をしてひとり興奮してたのです。

さあて、絵としてはというとものすごく濃厚な描写。

これでもかという筋肉の描写。そして拾得の着物の描写が渦を巻いてるかのようでフラクタル的にも見える。

落ちるはずの滝の水が跳ね返る描写の波頭もひっくり返ってしまっててもうなんともおかしな描写。



☆曾我蕭白「獅子虎図屏風」

この表情が楽しいですね。

会場に来てた小学校低学年くらいの子がとても楽しそうにしてるのが印象的でした。

2匹ともキャラとして立ちすぎですね。

木に登ってるとはいえ、全身がどうなってるか分からない獅子の体の描写がちょっと面白いなあと。


☆曾我蕭白「竹に鶏図」

鶏の顔はかなり丁寧にきちんと描かれているものの他の部分は勢いのある水墨といったふう。

異なるテイストを一画面に放り込んでしまってる。

尾の周囲を地の白で残してその周りをさらに墨で少し暗くするテクニックはさすが。

黒い毛虫がいっぱい張り付いたかのような体躯は怖いくらい。



☆曾我蕭白「鷹図」

なんと紙本着色。

鷹や植物はしっかりと色が着いてるものの木はどちらかというと淡く塗られているように見えました。

水墨のイメージでしたがカラーもばっちり。ちゃんとトーンの使い分けも出来ててお見事。


☆曾我蕭白「竹林七賢図襖(旧永島家)」

五人と二人それぞれが別途描かれている構成が面白い。

真ん中に描かれる後ろ向きのひとりに惹かれる。

雪の降り積む中、ひとりすっくと立ち。

彼は確信を持って皆と違うところへと向かうのだろう。背中にその決意がみてとれる。


☆曾我蕭白「波濤群禽図襖(旧永島家)」

この波濤が激しくて怖いくらい。

未知の生物かのよう。

波濤の伸びたしゅるるとした触手みたいなのの後ろに線が何本もならんで構成される渦が怖さを増してる気がしました。


☆曾我蕭白「伯顔図」

墨の見せる濃淡のクオリティが一番高いのがこれかと思いました。伯顔はモンゴルの将軍。


☆曾我蕭白「仙人図屏風」

左隻の鯉の下の波濤がやばい。

前述した波濤群禽図襖はワイルドで荒々しい描写でしたがこちらはむしろ洗練されたデザインのようで線の細さも相まってシャープな印象。


☆曾我蕭白「孔雀図」

略筆といいつつもむしろ薄い墨のグレーで描かれた孔雀は独特の味があって見事。

地の白の塗り残しのバランスが心地よいような気がしました。



☆曾我蕭白「虎渓三笑図」

モノトーンの山水。

斜めの線とカクカクしたラインが印象的。

洗練されたグラフィックはデザイン的、イラスト的だと感じてしまいます。

そして気になったのは雲だけ横のストライプになってるところ。あの意図はなんなんだろう。


☆曾我蕭白「瀟湘八景図屏風」

チカラの抜き加減がすごい。

今回、一番すごいなあと思った作品。

線が緩くて面白い。

雲の際の線の破れているところなど見事。

とにかく線を目で追ってて楽しめる。


☆円山応挙「富士三保図屏風」

これには参りました!!ほんとにやられましたって感じです。

墨の滲みによって表現された松ったら。

部分でみたらこれは抽象絵画です。

山の稜線と手前の松って認識があるからそう見えるだけで。



☆伊藤若冲「雷神図」

何度みてもにんまりしちゃう雷小僧。

かなりアクロバティックなポーズ。風の描写の黒い墨の線がばっちりと決まってる。


☆伊藤若冲「関羽図」

今回の若冲の作品ではなんと若冲の人物画にしては珍しくゆるくない。

人物はどちらかと言えばゆるくかわいいのが多い若冲。

でもこの関羽はとてもきちんと描かれている。

少し釣り目でキリっとした印象が残る。

でも、持ってる刀の刃の付け根の飾りが龍になってて遊びはちゃんと忘れていないなあと。


ちょうど上野の東京国立博物館で開催中の特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」でも蕭白の作品が多数展示されているので併せて見ておくのもよいでしょう。

5/20まで。

ただし展示替えがあり4/30までの展示のものが多いです。作品によって前期は4/30までと5/6まで。後期は5/2からと5/8からのものとに分かれます。

なおリピート割があり、1回目に見たチケットを持ってくと2回目は半額料金となります。

桜・さくら・SAKURA2012(山種美術館)

$
0
0

山種美術館で開催中の「桜・さくら・SAKURA2012」に再訪してきました。

先日トークショーで伺ったときに時間が足りず、もう一回見て書きたいなあと思っていたのです。
(関連記事:青い日記帳企画「桜・さくら・SAKURA2012」トークショー(山種美術館)

前回はトークの内容に沿ってましたが今回はわたしなりの感想をまとめてみました。

写真は前回のトークショーの際に撮影させて頂いたものです。



富田渓仙「嵐山の春」(部分)

川をイカダでくだる。おそらく材木用で丸太を組んだのが連なって川を流れてる。

ところがその上の男たちは緩めで涼しげな表情。全部全部ではないのですが。

とても生き死にに関わる仕事に見えないのがすごいなと。

水墨、みどり、青を取り合わせて描かれてて筆のタッチがリズミカル。


加山又造「夜桜」

闇の妖しさに惹かれてしまう。

桜の花の劣化させたかのような描写がはかなさを加速させてく。



石田武「千鳥ヶ淵」

水色をバックに桜が描かれてるだけだと思って見てたら何か違う。

あっ!

斜めに降り注ぐ線は光でした。

気付いてよかった。この部分で印象がまるで変わりました。

これは画像では分かりにくいかと思います。


奥田元宋「湖畔春耀」

色の多彩さが違和感なく入ってくる。画面上方の少し暗めのピンクに目が行きました。あれは桜なんでしょうかね。



狩野常信「明皇花陣図」(部分)

これ前回はあんまり惹かれなかったのだけどすごく好きになりました。

見てて女子が大勢で戯れてきゃあきゃあ言ってるのが見ててものすごく伝わるのです。

中国風ですが向こうならば描かれないであろう桜が描かれてるところがミソ。



松岡映丘「春光春衣」

迷うことなく描かれたかのような線がキレイ。

画面としても桜、松、縁側、女、着物と重層的。

絵画としての視線移動が楽しい。

何よりも完成度がべらぼうに高い。


橋本雅邦「児島高徳」

木を奥のはぼやけて、手前のははっきりと描写してるのだけど、この表面の描き方が実はかなりオリジナルでよくみるとまるでリアルなものでなく面白い。


加藤登美子「桜の森の満開の下」

胸をはだけてたり、目が怖いところが注目されちゃいます。

桜の花と花の間の金地のバックを引っ掻いたような線が入っててこれが正面から見ると反射の関係で黒っぽく見えるのですが、角度を変えて斜めからだと金に見えるのです。

このあたり計算でやってたらすごいし、感覚でやっててもすごいなあと。


結城素明「春山晴霞」

山に松を描いてるのだけど、画面上方のほうのところだけみると最早、松に見えないところが面白いなあと。


小茂田青樹「春庭」

地面に落ちた桜の花びらがまるで雨粒のような描写。

咲いてる花びらと違うのだけど絵として違和感なく受け入れられる。



小野竹喬「春野秋渓  のうち  春野」

桜の花が光ってるかのよう。周りにピンクを塗って花に目がいく。

山の木々の際を塗ってない描写も面白い。


稗田一穂「朧春」

すごく気になったこと。画面の下のほうにスクラッチしたかのような短いランダムな線。


千住博「夜桜」

夜の黒、幹の黒、小降りなピンクが突き刺さる。


上村松篁「日本の花・日本の鳥 のうち  日本の花」

杜若の紫の色が単色でなく異なる色で紡がれてるのがよいなあと。

扇面のデザインなれどそのサイズは扇よりもまるで大きい。


速水御舟「夜桜」

ほぼ水墨による描写。色は花の白の胡粉と葉脈の金箔のみ。

ギリギリに抑えた表現に逆にそそられる。

無駄がなく潔し。


川端龍子「さくら」

何度見てもこのさくらの幹の茶色の描写にはやられる。

ピンクの花ではなく普通に描いたらつまらなくなる幹をここまで楽しく見せてくれる。

同じ面を違う茶色の取り合わせでまとめる構成はお見事。

川崎小虎「山桜に雀」

月光に照らされてる花びらの輪郭には線を入れる描写が技あり。

平松礼二「花精さくら」

墨の黒とみどりと黄色の混じりあう加減がそれぞれを残したままでキレイ。


再訪して前回見えてなかったところに気づくことが出来て満足でした。

連休ということもあって館内は賑わってました。


さて、見終わってほっと一息。カフェで和菓子を頂きました。

これは奥村土牛「醍醐」をイメージしたもの。

なんと、ゆず餡。さわやかなお味でなんとも春めいてるなあと。詳細はこちら↓をご覧ください。

「桜・さくら・SAKURA 2012」 オリジナル和菓子のご案内
http://www.yamatane-museum.jp/doc/cafe_120331.pdf

展示は5/20までです。

なぞなぞカメラその30

$
0
0


ノーヒント。

これ、なーんだ?

久々のなぞなぞカメラ。なんとこれで30回目。困った時のなぞなぞカメラってことで。


<追記>
正解発表!

正解は、、、、、、かさたてでした。

下から撮ってます。

黒いのが支柱。んで青いのは鍵についた番号のついたプラスティックのプレートなのでした。

難しかったかな?

靉嘔 ふたたび虹のかなたに(東京都現代美術館)

$
0
0

「靉嘔 ふたたびの虹のかなたに」を見に東京都現代美術館に行ってきました。

初めて版画でみたのはルソーの森の考える虹猿など数点。
(関連記事:カラフルな虹色!靉嘔(AY-O あいおう)

今回、まとまって見られるとのことで期待してたもののなかなか足を運べず終盤になんとか滑り込み。

前期展示を見逃してしまったことを後悔。

それにしてもボリューム満点の展示でした。

まずは初期の作品から。

もちろんまだ虹のイメージはない。


☆田園

大好きな作品。

その後の虹のシリーズにも見られる昔の3DCGのシンプルな人体モデリングのような人物。

ものすごい数の男女が腕を組んで並んでる。

画面下に書かれたこの一文にやられる。

「食う為に生きる為に耕す 父 母 兄 弟 姉 妹 におくる」

純粋な人間賛歌にひどく打たれた。



初期の一部の作品の特徴は、前述したシンプルな人物の構成と、水色、黄色、濃い肌色の組み合わせ。

ところがこの他にももっと激しく表情の描かれた人物も描いてて、でも写実とは真逆のベクトル。

かなり作風を模索してたのがわかります。

正直、どれも悪くないしそのまま進めていったとしても面白いものだったのではないかと思ってしまうくらい。

その後、渡米後のシリーズ。

なんだか英九が晩年ハマっていったかのような点描やらアクションペインティングなど。

立体の作品もあって見ている側の混乱は最大に。

その渡米時に手がけたオレンジボックスなる作品。

ちょこっとだけ写真でわかるのだけど展示室の中に詰め込んだ膨大なウレタンの触感を楽しむという作品。

ここからの流れで出来上がるフィンガーボックスは納得。

フィンガーボックスはアタッシュケースに入った立方体の木製のブロックみたいなもの。真ん中に穴が開けられていて指を入れてその中の触感を確認するという作品。

芸術作品の大半が視覚を中心にしたものに対してこの触覚を持ってきた作品というのはそもそも絶対数が少なくそれ専門の作家になってしまうこともあり得たのでは?

そして、虹のシリーズ。

これを見るとやはりこれが一番好きだなあと思う。



☆田園 点描

タイトルに驚く。

そのまんま。点描で描かれたシリーズの延長であり、虹の構成はよく知られたストライプのものとは異なる。

でも、これが虹のシリーズのスタート。

なんとも意外だなあと。もっとストライプストライプしてるかと思ってたので。


☆ヴィーナス・オブ・ミロ

バリエーションとして居並ぶ様を虹に見たててる。

ヴィーナスはガムテープ、アクリル、ウレタン、木、ペイントの虹、電飾、唐草で表現されている。

立体だし大きさもあり見栄えする。


☆アダムとイヴ

これを見るとほっとする。

そう、これこれ。このレインボーが見たかった。

股間を隠す葉っぱも丁寧に虹色で描かれてる。


☆絵物語 ミズ・アンド・ミスター・レインボー

これはなんと10枚組み。宇宙人みたいのと、男と女と。

みんななかよし。大切なこと。


☆火山

噴火して山頂から吹き出してる煙の軌跡が面白い。もちろん虹色。


☆レインボーナイト

愛し合う男女。残存のように横にずれて色が虹のトーンでかわってく。

視線を水平に泳がせた時の気持ちよさ。二人は口づけを交わし、男は女の胸をもんでいる。

ってこう書くとものすごくいやらしいのだけど虹色なので生っぽくはならない。

さらに互いの足はお互いを超越し越境し虹色の残像を残してく。

今回見たなかで一番よいなあと思いました。


☆レインボー・レイン

薄めの虹のストライプ。

その絵の具が垂直に垂れていく。

なるほどこういう展開もあり。


☆般若心経

なんと色とりどりの漢字で書かれた般若心経。

ほかに真っ黒なのもあっておそらくすべての文字を上書きしたと思われる。


☆サンシャイン

レインボーのストライプの間にひとつづつ白いラインを挿入していく。

となりにはレインボーのストライプのみの作品があり比較できる。

このタイトルに納得。少し構成を変化させてこうなるのだなあ。


☆蛇使いA

ご存知、ルソーの蛇使いを虹色で構成した作品。となりにはもっとオレンジが強めの別バージョン、蛇使いBも展示されている。

面白いのはのっぺり単色で描かれる虹色各色なのだけども、この絵にはそうではないいろが入ってる。

AもBも月だけはグレーで色を特に均一にもしていない。むしろ、その灰色をバラつかせている。



続くオリンピックのシリーズは圧巻。

動きのあるポーズと色彩がうわっと飛び出してくるかのよう。とにかくエネルギッシュ。



☆浦島・トゥー・ブラックホール

こちらも虹色。

亀に乗った浦島太郎がブラックホールに吸い込まれてく。

空間の歪みが虹色だとよいなあと。

さらに作品の下には木の箱が。

なんと玉手箱って書かれてる。

「靉嘔 指箱一式」

なるほどフィンガーボックスが入っているみたいです。


☆ビッグ・ティッツ

まんまおっぱい。でも虹はストライプではなく周囲を囲む線となる。


☆あにめいてっど いっくに

水平に置いたキャンバスの上から絵の具を垂らしたシリーズ。

ちょっとポロックを連想したのだけどまるで異なる。間があいて地の白が大きく見えるからなのだろう。

色とりどりのフォルムは独立しててかつ互いに響いてる。



そして、この後は版画のコーナー。

版画になるとオリジナルの作品のイメージとはずれてくるのだけど、靉嘔の場合にはそれがほとんど感じられない。

線と色の再現が可能であればこのレインボーの作品たちは版画で何ら問題ない。

これは最強の武器だと思う。



☆マウント・フジ 春信

浮世絵の虹色版。

目を見て一発で春信だと確信。

マウントはきっと山じゃないほうの意味をかけてあり。


☆レインボー北斎

春画です。でも画面が分割されていてピースの組み替えが可能。

肝心の部分のピースは別のところにしかも向きを90度変えている。

隠してたらすごく嫌になるがこういうふうに回避するのは技ありだなあと。



版画の屏風もあったのですが落ち着かないなあと。

あと、セクシャルなイメージのが多いのだけど虹色に溶けてしまって生っぽさがないのはすごいなあと。



☆アイオー・ゴット・ドランク・バイ・ザ・レインボー

なんと写真ベースの版画。飲んだくれ(多分、靉嘔?)とグラス。

主にそのグラスを虹色に色を乗せてる。でも7色でなく3色くらい。

よいどれていい感じにほどけた感になんとも親近感を覚えますね。


☆オーバー・ザ・レインボー

曲線で分断されてるのはフィルム。

大きさがでかいのでスケール感が狂ってしまいます。

パーフォレーションも入ってて確かにフィルム。

状態はかなりひどくひび割れしててボロボロ。

見事なマテリアル感!

タイトルにそった名前のこの作品がラストにあることは重要です。

虹の向こう側には死が待ち受けている。

5/6まで。
版画芸術 107 靉嘔クリエーター情報なし阿部出版

BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展(東京オペラシティアートギャラリー)

$
0
0


東京オペラシティアートギャラリーで開催中の「BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展」に行ってきました。

いつもお世話になっている青い日記帳のTakさん(@taktwi)のお誘いで一緒に取材させて頂きました。

写真の撮影については主催者の許可を頂いております。

ちょうど2年前にフランスのカルティエ現代美術財団で行われた展示がそのまま日本に凱旋。カルティエでの展示は以前に美術手帖で見て気になっていたのです。

たけしさんと言えば、子供の頃にひょうきん族で見たのが初めてのこと。

コメディアンとしても頂上レベルのひとがさらに映画監督としても世界的な評価を得て、さらに美術展まで。

さてさて、わくわくしつつ会場に足を踏み入れてみました。


まずはこのたけしさんの像がお出迎え。

てか手に自身の脳みそを持っちゃってる。

タイトルは「オレを見ているオマエは誰だ?!」


そしてその向こうには見世物小屋が。

なるほど。

この像といい、見世物小屋といい色彩がどこか昭和の遊園地のテイストが漂っているのだなあと。


次の部屋は絵画のコーナー。

!!

とても驚きました。

色彩がものすごく明るいこと。

それとこの目の表現やデフォルメからどこかピカソ的なものだと思ってたのですが違う。


色彩のチョイスもフォルムもなんていうんだろう迷いがないのです。

素直。ものすごく入ってくる。

あと驚いたのはこの壁紙の色が水色だったこと。

展覧会はかなりの数を見てるけどもこの色の壁紙の展示ってほとんど見た覚えがありません。

作品の色味がちょっとない感じだからこその調和なのだろうと。


こちらは初期のもの。1996年の頃の作品たち。

これを見ると先ほどのようなタッチのものとはまるで異なることが分かります。

ライオンの顔がひまわり。すごくすとんと腑に落ちる。

鶏の顔が朝顔のはちょっとない取り合わせだなあと。


そしてその手前にはこれらをモチーフにした花器も。


どれも好きだったのですがこれが好み。

次の部屋は真っ暗で映像が流れてました。


この恐竜はパリでペイントされたもの。

恐竜がどういう色をしていたのかは分からない。だから描いてしまえ。

この言い切りは説得力あり。なるほどです。

そして再び明るい部屋に。



旧日本軍秘密兵器なるもの。

荒唐無稽なんだけどもこの図面がよいなあと。


「そよ風をあなたに」

並んだ5つの扇風機。

手前にはボタンが5つ。これは押してのお楽しみ〜。


おっ。ボールがぐるぐると動き回ってる。


これがずっと続くとこんな絵が出来る。


このタイトルに至極納得。ポロックもびっくり。


透明のドームの中には時計のパーツが入っていて全体がぶるぶると震えてる。

キャプションにはこんな文章が。

地球の誕生の確率は、
この揺れている状況で
この時計が組み上がり、
完成するのと同じ状況だ。

ちなみに中の時計はカルティエ。


なにやらでっかい機関車?


その名も北野式ソーイングマシン「秀吉」。

なんとこれ動いてます。足踏みみたいのと煙突みたいのが可動しててさらには煙も噴出してました。

無駄にでかいけど、でもミシン。


青いだるまの目はちゃんと違っててその表情を確認するのも面白い。


ラジコンで描いた抽象画。このほかにもいろんな手法で描かれた絵画が並んでいました。


ラストの廊下には新作の版画が展示されていました。

てっきり下絵だけかと思いきや、なんと彫りも刷りも自身で作業されたのだそう。

こちらも絵画とつながったイメージ。


そして会場の出口にはこんなものが。

魂爺&魂胆
人体の中に相反する精神
(魂爺=良い心、魂胆=悪い心)がある。

日本では2つの心がある。
日本人の心は、いつもこの2つが争っている


魂爺&魂胆。


ショップにはグッズがいっぱい。

ポストカード、ポーチ、図録、お菓子、青いだるままで。


そして外の地下1階の広場には「大仏しのぎ」なる人形焼みたいのがありました。


お店のはこんな特製の焼型が。


さて、ひとつ買って帰ってきました。

意外にも餡の味が上品でした。屋台なので期待してなかったのですが美味しかったです。

9/2まで。

(c)Office Kitano Inc. 

無題33

$
0
0


ここんところまたぼちぼち撮れるようになってきたので二日続けて無題シリーズ。

なんでもないものがキレイに撮れたらいいな。

先日の事故で注目を浴びてしまったガードレールだけどこうやって光に当たるとよい感じ。

フォルムがなんとなく骨ぽかったりするのもよいなあと。

さて、まだまだ精進しますよー!

さかざきちはる展2012(有隣堂アトレ目黒店)

$
0
0




なんか案内のデザインがよい感じ。


そして今回も登場のペンギンくん!

わざわざみんなを楽しませるだけに彼をここに連れてきてくれる労力に感謝!

ペンギンファンの鏡です!


そして前回のVマークも何気にアップグレードされて再登場。

人気者でみんな写真を撮ってて楽しそうでした。


ネクタイまで用意してくるとはびっくり!

なんーてことをやってると時間はあっという間に経つのがよいところ。

そうこうしてるうちに今回も販売スタート。整理番号順に6人ずつコーナーに入場。この制限時間5分は何度体験しても焦ります。


今回、欲しかったのがこの急須。

ペンギンの絵柄でかわくて子供向けではない。しかも和のテイスト。

こういう稀有なことに毎回チャレンジする一蝶美術さんはほんと尊敬しちゃう。

もちろんさかざきさんの絵があってこそだけども、こういう使い方の提案と実際のグッズ制作のクオリティの高さにはほんと恐れ入る。


蓋に絵がないほうが手間は省ける。でも、それがあったほうがいいという判断は素敵。


そしてこちらも楽しみでした。名刺入れ。なのだけどもなんとダリの絵画をモチーフにしている!

このぐにゃぐにゃな時計とペンギンくん。超おかしい!でもこれで絵が破綻してないし、むしろクスっと笑えるのだもの。


前回の名刺ケースがこういうのだったから今回のがこうくるとはびっくり!次回もどんな絵柄になるのか楽しみです。


そして毎回定番のシール。今回は切手なデザイン。


ブックスタンドはボリュームがあってよいですね。スティールなのでマグネットもくっつきますね〜。


定番クリアファイル。なんとCOOL JAPAN。

ペンギンくんなのにお花や書道、お茶と日本の伝統をばっちりとこなしてる。


プリント画の一点目はこちら。「日曜日の家族」。

これは一目見て気に入りました。以前に花瓶で使われていたモチーフ。

ペンギンと小鳥とわんこなのに家族愛を感じます。いいイラストだよなあ。


そしてもう一点はこちら。「緑の中で」。

今回はプリントの点数も多く通常よりも大きな四つ版サイズのもあったことでとても悩みました。

なんかね、この緑のタッチがさかざきさんのプリントではあまり出てこない感じだなあと思ってこちらにしました。

原画は今回は見送り。手が出れば欲しいなあというのが正直なところ。


そして今回はポスターも。

「ペンギンの学校」

たくさんのペンギンくんが居るのはよいですな〜。

ということで久々に。

ペンギンくんの居る生活、プライスレスってことで!

須田国太郎展(神奈川県立近代美術館 葉山)

$
0
0

神奈川県立近代美術館 葉山で開催中の須田国太郎展に行ってきました。

普段、須田国太郎ってあまり意識的には見ていなかったのでちょうどいいなあと思い行ってきました。


第1章 渡欧前

火災で焼失してしまって大学よりも前の作品は残っていないのだそう。

このコーナーでは大学時代の作品を数点紹介。

筆の運び方なんかは後々に通じているなあと。



第2章 渡欧・模写

大学院を辞めスペインへ。

模写もよいのですが現地で描かれた風景画がよかったですね。


☆「アーヴィラ」

密集する家と家。

後々の作風からしてみるとなんと素直でシンプルか。

でも、これは見てて好きな絵です。

でも、隣に展示された風景画はとろけるかのように部分が崩壊しててこれまたびっくり。



第3章 第一回個展から大戦へ

☆「書斎」

失敗して丸めた紙くず。シルエットになったその机の主と思しき人物の影。

奥に広がるのは窓の外だろうか?水色の空。

画面を意図的に構成してる感が強いという意味では珍しいかも。



第4章 山間風景

☆「連山」

山肌をえぐったような黒いスジ。かなり思い切った描き方で印象に残りました。


☆「夏」

手前左半分の部分は抽象になってしまいそうな雰囲気。

乱雑というかカオティックな筆使い。

青空と緑の木と家屋はちゃんとそれと分かる描き方。

夏の妙な感覚っていうのもなんとなく画面に繁栄されているような木がしました。



第5章 植物と花の描かれた風景


☆「夜桜」

桜のピンクで黒がきつくなく和らいで見える。

夜灯りの雰囲気がなんともいい。

油絵でこの感じっていうのあんまりないのでは。



☆「犬」

手前に描かれた黒犬はほぼ陰影のない黒ベタで描かれているのに対して、背後の家々は奥行きをきちんと描いている。

こういう対極のものをひとつ画面に放り込んでしまう構成が見事。



☆「るりみつどり」

削られた画面が印象的。

鳥の輪郭がぶれちゃってるけどもおかまいなし。

構成よりも衝動が上回ってるように感じました。


☆「花」

仄かに光る花瓶の照り返しがランプみたい。

黒いバックの中になんでもない草花が浮かび上がっている。

でも、これは美しい。何度となく見返してしまった作品。



第6章 人里の風景

☆「校倉(甲)」

画面における明と暗、木々の曲線と建物の直線の対比。

この構成になんとなくではあるけどもレイヤーやパーツ的なものを感じてみたりする。

でも、デザインという洗練されたものではなくやっぱりこれは絵画。


☆「浜−室戸」

面における塗りの妙なところを発見。線の走らせ方と色と塗りが明らかにおかしいのだけどもちゃんとそんなふうに見える不思議。

会場には「国太郎の言葉」のパネルが展示されていて、「固有色」(ローカールカラー)にあった、光線による色の変相について書かれた部分がまさにそうなんだなあと。

実際に色が光線によってどう見えるかという部分で違う色を乗せるというようなことが書かれててやはり作品とつながっているなあと。


画面へのアプローチの真摯さに痺れます。

層の厚さと暗いトーンはどこか靉光に通じるものもあるのかなあと。

5/27まで。

「奈良美智:君や 僕に ちょっと似ている」まであと二ヶ月!

$
0
0

先月の終わりに訪れた横浜美術館にて。

7/14にスタートする「奈良美智:君や 僕に ちょっと似ている」のポスターが貼られてました。

この表情がなんともいい。なんか以前の怖さを持ったこどもの絵とここ最近の柔らかい表情のこどもが融合したかのよう。


ミュージアムショップでは前売り券が販売中とのことで購入してきました。


こちらなのですが絵がない!

と思ったらこちらは引換券。

奈良さんのツイッターをみていたらチケットにはちゃんと絵が載ることが判明。

楽しみですね〜。


あと、この前売引換券を買う時に、チラシとかあったら欲しいのですがと告げたところこんな仮のチラシを頂くことが出来ました。

現在は先ほどのポスターと同じ絵柄のチラシが出ているようなのでむしろこっちのほうがレアで嬉しかったり。

さて、今回の奈良さんの個展に伴ってついにhappy hour liteのサイトが本日より再開!

http://happyhour.air-nifty.com/lite/

思えば以前はhappy hourで奈良さんグッズ情報を入手してたんだよなあ。

奈良さんの情報がまとまって見られるのは有難いこと。嬉しいです!

さあ、いよいよ近づいてきたんだなと実感です。


「奈良美智:君や 僕に ちょっと似ている」
会期:2012年7月14日(土)−9月23日(日)
会場:横浜美術館
休館日:木曜日
開館時間:10:00−18:00(入館は17:30まで)

「奈良美智:君や 僕に ちょっと似ている」公式サイト
http://www.nara2012-13.org/


<奈良美智 関連記事>
まさかのところで奈良さんポスター
CAFE in Mito 2011 かかわりの色いろ(水戸芸術館現代美術ギャラリー)
Nara STAMPシリーズ 登場!
荒吐×奈良美智 Tシャツ
禅居庵×FOIL「明日はわからへん。」奈良美智スライドショー
[東日本大震災被災地復興支援]奈良美智チャリティー大判カードセット
あれれ?版画な奈良美智ポスター
奈良さんのチャリティーフリーマーケットに行ってきました!
高橋コレクション日の出 オープニング展覧会 「リクエストトップ30 ― 過去10年間の歩み」
限定!グミガールクッキー
奈良美智「PRINT WORKS」(ROPPONGI HILLS A/D Gallery)
横浜美術館コレクション展【特集展示】ヨココレにある奈良美智作品
奈良美智 NOBODY'S FOOL ポスター その2
届いた!奈良美智 NOBODY'S FOOL ポスター
奈良美智24歳×瑛九24歳 画家の出発(ときの忘れもの)
2011奈良美智カレンダー
[奈良美智] Ceramic Worksを買いました!
イノセンス−いのちに向き合うアート(栃木県立美術館)
奈良美智 展「セラミック・ワークス」(小山登美夫ギャラリー)
ネオテニー・ジャパン その1 奈良美智(上野の森美術館)
奈良美智×村上隆「ニューポップ宣言」DVDポスターを入手しました!
特集:「奈良美智 1991-2001」(愛知県美術館)
奈良美智グッズ、バルチック関連のが続々登場!
特製ケース入り! 奈良美智+grafのポストカードセット
エモーショナル・ドローイング(国立近代美術館)
奈良美智ポスター COSMIC GIRLがやって来た!
最近の奈良美智さんのドローイングが良さげです!
久々の奈良美智グッズー缶バッジ「colette(コレット)」ー
DVD「NARA:奈良美智との旅の記録」本日発売!
DVD「NARA:奈良美智との旅の記録」を予約してきました
再び、あおもり犬
harappaにて〜AtoZの新商品〜
AtoZ Memoral Dogお誕生会
再び、弘前へ〜AtoZから1年〜
NARA:奈良美智との旅の記録
「NARA:奈良美智との旅の記録」特別鑑賞券(絵はがき付き!)
AtoZ作品集「YOSHITOMO NARA + graf AtoZ」が届きました!!
ビッグイシュー56号に奈良美智+graf「AtoZ」が掲載されています!
AtoZグリーティングカード
東京からAtoZへの道のり〜私の場合〜
かわいい!AtoZなお菓子その2 開運堂のAtoZ薄合せ
かわいい!AtoZなお菓子その1 パリ亭のチーズケーキ
奈良美智+graf AtoZに行ってきた〜詳細版〜(ネタ、バレバレっす)
弘前の街で見かけるAtoZ
AtoZwalkingMapに出てたお店「洋風食堂なずな亭」
AtoZ関連イベント「A-nightで行こう!」に行ってきた
AtoZ弘前限定!みどりのパップ
奈良美智+graf AtoZに行ってきた〜速報版、これから行かれる方へ〜
なかなかいいです!美術手帖8月号
奈良美智+graf AtoZのフライヤー

とりあえず公開

$
0
0


某アワードに出してたものの落ちてしまってぬぬぬぬぬーん。

ってことで公開です。

プリントしたのを壁に貼り付けたのを撮っています。

モノクロみたいに見えますがカラー。

これは次回の展示に出したいなあと思っています。

さて、なんでしょうね、これは?ってやるとなぞなぞカメラになるなあ。

気になったら聞いてくださいね〜。

公衆電話の空きスペースに思うこと

$
0
0
ふと思うのだけどもあの公衆電話のあった場所ってなんかもったいない。

電話ボックスとかではなくって、例えばデパートの階段の近くだったりのある程度の高さのところのかつては公衆電話が置かれてたスペース。

で、美術館に行くと、最近建てられたところなどはないものの、古くからの美術館だとこのスペースがやはり残ってたりする。

例えばこのスペースにガラスのケースを設置して電源をひっぱって照明を取り付けたら展示スペースになるのではないだろうか。

展示空間ではない館内だけど、そこにちょこんと作品が展示されていたらそれもよいのではとかないかと思ってしまう。

ガラスケースではなくっても例えばモニターをとりつけて映像を流してみたり。

でも、こういうスペースはひとが滞留しておくことを想定してはいないだろうから長い映像とかはちょっと厳しいかも。

あと、美術館でなくっても、デパートでも公共の建物でも、このスペースに美術を展示しちゃうというのとても豊かなことだと思うのだけどどうだろう。

電話機のあったスペースを見るとついついこんなことを考えてしまうのです。

無題34

$
0
0


駅の通路のポスターが貼られているはずのスペース。

ところがポスターはなくってフレームのみ。

ガードしてる透明のアクリルの撓みが写りこんだ景色をゆがませてく。

見る角度で無限に変わる表情はポスターよりもむしろ豊かなのかもしれません。

KATAGAMI Style 世界が愛した日本のデザイン(三菱一号館美術館)

$
0
0

昨日、三菱一号館美術館でKATAGAMI Styleを見てきました。

平日の夜間、しかも著名作家の目玉となる作品があるわけでもないのに結構な混雑。

見始めて納得!

これはちょっとあまりないアプローチ。

日本の型紙が海を渡り、19世紀の芸術に大きな影響を与えていたとは。

その流れを一気に見せてくれる。見事な切り口です。

さて、型紙についてはちらしに説明が載ってたので以下に引用してみました。

【型紙とは?】
江戸小紋やゆかたなどの着物の記事に柄や文様を染める工程で用いられる道具。美濃和紙を柿渋で加工した紙に、多彩な図柄が彫刻刀で彫り抜いてある。図柄の部分を防染糊で塞いで染色するため、図柄以外の部分の布が染まることになる。

この型紙の細かいことにびっくり!

花草、鳥などのものが多かったかな。小さいパターンを繰り返すものから大きな絵になってるものまで多彩な表現。

あと一番驚かされたのは型紙のみで鑑賞に堪えうるということ。

本来は着物を制作するための工程に使われるもののはずが、下手をするとその製品をも上回ってしまうクオリティ。

ほんと見惚れるのですよ。

エッセンスであり、かつ影であり、芯となるデザインの本質。

でも平面のデザインと比べるとこの切絵的な型紙は厚みもあってマテリアル感は高い。

美術は数あれどこういったものはちょっと他にないように思いました。

浮世絵は愛されてもその版木まで飾ろうということはあまりなさそう。もちろん資料としての価値はあるでしょうけれども。

そして、これらの型紙が多数海外で残ってて、相当に影響を及ぼしていることが分かります。

布のデザインはもちろんのこと、家具やガラス、食器まで。

ジャポニズムという言葉は知っていたし、そういう流れはなんとなくわかってはいたものの、ここまで明瞭に型紙からの影響が強いと示した展示にしたことに拍手。

いつもなら固有の作品名を書いてそれを感想としますが今回はそういうふうにしません。

だって有名無名問わずに素敵なものをたくさん見られましたからね。

あと型紙で杜若、菖蒲モチーフのがちらほら。

テキスタイル、ポスター、ガラスのランプなど、とにかく幅が広く点数も多いのですが決して見飽きないのです。


あと、ポイント高かったのはこの展覧会マップなるリーフレット。なんとカラーです。

こういう展示ではリストよりもこういったもののほうがその展示の本質がぱっと分かりやすいように思いました。

5/27まで。

蕭白ショック 曾我蕭白と京の画家たち 後期展示(千葉市美術館)

$
0
0


「蕭白ショック 曾我蕭白と京の画家たちも」もついに明日で修了。

前期展示は見てたものの後期はぎりぎりでなんとか滑り込みセーフ!
(関連記事:蕭白ショック 曾我蕭白と京の画家たち 前期展示(千葉市美術館)

明日まででしたのでさすがに焦りました。

なんと109点のうち前期後期を通して展示されるのはわずか5点!
(右隻、左隻の入替は除く)

つまりそのほとんどが入れ替わるというもの。

なるほど半券を持っていくと半額の500円(一般料金1000円のところ)になるのは納得。


ということで今回も見ごたえ充分、大満足な内容でした。


☆月岡雪鼎「梅に美人図」

第一章の蕭白前史で一番気になった作品。

しなをつくる着物のポーズは一般的なのだけどもこの顔のフォルムがちょっと他の絵師とは違うのです。

なまじ、浮世絵で同じ顔オンパレードを見慣れてるだけにこういう個性的なのを見るとビビっときてしまいます。


☆曾我蕭白「鷹図押絵貼屛風」

細密で丁寧な描きこみに関心。

いろんな鳥を襲ってる鷹のポーズ集。

水に映る鷹もよろし。


☆曾我蕭白「鳥獣人物図押絵貼屛風」

猿がくもの巣に手を伸ばしてる。。。。。

おいおい、その右手は左手の3倍の長さって。。。。

君の手はシャア専用???

正面から描いたゆるゆるの馬、そしてゆるゆる雁も印象に残りました。


☆曾我蕭白「寒山拾得図」

寒山の白、拾得の黒。

やはりこのおどろおどろしい表情は蕭白ならでは。


☆曾我蕭白「波濤鷹鶴図屛風」

鷹に追われるの鶴の表情がなんとも人間っぽい。

本気で嫌がってるっていう感じに見えてなんともかわいそう。

でも、実際の鳥はこんな表情はしませんもんね。


☆曾我蕭白「群仙図屛風」

今回の展示の目玉ですね。

やはり何度見ても参りましたってなってしまう。

水墨によるモノトーンと彩色によるハイブリッド屏風。

明らかにおかしいのだけども絵としての技量が圧倒的に勝っている。

右隻の右から3枚目。仙人の衣が風にたなびく様のびりびりとした描写のオリジナリティったら。

あと、やはり波の描写にしびれます。根元はこれでもかとぶっといのが先に行くとどんどん分岐しててなんとも不思議なフォルム。

龍は波と同じトーン。

耳かきしてもらってる蝦蟇仙人の頭の上の蝦蟇蛙もよい。白いぶつぶつもあるのだけどこれはこれでかわいい。


☆曾我蕭白「群童遊戯図屛風」

以前に九州国立博物館で見てて再会できると嬉しくなる屏風。

背景の銀箔は酸化して黒ずんでしまってるけれども当時の曇りないシルバーだったらどんな風だったろうなと妄想するのが楽しいですね。

もう少し状態がよかったらいいのになあと思ってしまいます。


☆曾我蕭白「唐獅子図」

とにかくでかさに圧倒されますね。

縦横共に2メートルオーバーな画面は迫力あり。

あとやっぱりこの獅子の表情には笑ってしまう。

あと、髭の放射状に伸びる線が何気によかったりもする。


☆曾我蕭白「松に孔雀図襖」

色が鮮やかである孔雀をモノトーンで描いてる。

羽のふわふわ感、お見事!

あと、松の幹の描写に息を呑む。

墨で描いた黒の部分とその塗り残しである地の白が互いに模様として主張してる!!


☆曾我蕭白「松竹梅図襖」

梅の枝と花の細い線にスピードと緊張感を感じました。

地味だけどとても好きな作品。


☆曾我蕭白「楼閣山水図(月夜山水図)屛風」

これとても品があるなあと思いました。

一見、派手に見えるのだけどもそうではない。確かな美意識に裏打ちされている。

金泥で描かれた横線の霞と部分部分にアクセントとして使われた赤がなんともストイックに見えてくるのが不思議。


☆曾我蕭白「山水図押絵貼屛風」

山にかかる靄を山のほうの墨のにじみで表現してる手法が○。

靄のほうは地の白にのまま。


☆伊藤若冲「布袋図」

やはり若冲による人物のほとんどキャラ化されてる見本みたいな作品。

頭と肩の辺りの毛の描写が秀逸でした。


☆円山応挙「山水図」

応挙を名乗る前の仙嶺時代の作品。

潑墨(はつぼく)なる手法はまるでアクションペインティング!

黒一色だけどもこの筆致でばーんと攻めちゃうのは猛烈に反則です!

筆でしぶき飛び散る様が山に見える。

でも画面の大半はきっちりと描いてるという妙なバランス。



とかなり濃い内容です。

明日5/20まで!必見!!!
奇想の系譜 (ちくま学芸文庫)辻 惟雄筑摩書房無頼の画家 曾我蕭白 (とんぼの本)狩野 博幸,横尾 忠則新潮社もっと知りたい曾我蕭白―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)狩野 博幸東京美術
Viewing all 388 articles
Browse latest View live