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6/30からスタートしたマウリッツハイツ美術館展に行ってきました。
これでもかと街中に溢れた「真珠の耳飾りの少女」のポスターで見ていたもののやはり実物が見たくて仕方ありませんでした。
昨日、ようやく念願叶ったというわけです。
平日水曜日の昼間。時間は午後14時すぎていたくらい。
東京都美術館の入口と行き着くとなんと20分待ち!
ということで時間を潰して15時半に再度来てみたところ10分待ちに。
実際には5分程度で入場することが出来ました。
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まず驚いたのがリスト。はがきより一回り大きいサイズで二つ折り。
リストのみならず、カラー図版も。主に「真珠の耳飾りの少女」のものが中心。グッズ紹介のページも。
なんかいきなりお金かかってるなあという印象。
第1章 美術館の歴史
ヨーハン・ゲオルク・ツィーゼニス「ソフィア・ヴィルヘルミナ妃の肖像」
つややかで立体感が強調された描写。
なんとも艶かしい印象。
第2章 風景画
パウルス・ポッテル「牧場の牛」
タイトルのとおりメインは牛なのですが、豚の描写がよい。
粗野なタッチで母豚の乳を飲む子豚が愛らしい。
第3章 歴史画(物語画)
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ヤン・ブリューゲル(父)およびヘンドリック・ファン・バーレン
「四季の精から贈り物を受け取るケレスと、それを取り巻く果実の花輪」
素晴らしい豊穣のくだものと野菜たち。
中央は四季を擬人化ものなのだとか。
静物画に描かれる果物はリアルだけど生きてるという感じがしない。
でも、この絵に描かれた野菜&くだものは生命感を感じ取ることが出来る。
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ペーテル・パウル・ルーベンス「聖母被昇天(下絵)」
なんとフランダースの犬のラストに出てくるのがこの聖母被昇天なのだそう。
特に画面下部に見られる早い筆致が見てとれる。
下絵だけあってポイントとなる箇所がばっちりと決まっている。
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レンブラント・ファン・レイン「シメオンの賛歌」
レンブラントって版画と油彩は別物だと思ってたのですがこの絵では版画で見られた雰囲気が出ています。
背後の闇に解けるかのようなトーンの柱の描写は版画のタッチにとても近い。
にしても光と闇の対比が際立っている。
祝福を受けるイエスのあたりにふりそそぐ光のなんと神々しいことか。
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ヨハネス・フェルメール「ディアナとニンフたち」
風俗画以前にフェルメールが描いていたもののひとつ。
以前にフェルメールセンターで見たときには複製画にしてはよく出来ているなあと感じたのですが、やはり実物をみるとまるで違うなあと。
後のフェルメール作品に比べると人物と要素が多いなあと。
第4章 肖像画とトローニー
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ヨハネス・フェルメール「真珠の耳飾りの少女」
真打ち登場!!
導線は2つ。
ひとつは最前列で鑑賞するための列。こちらは混雑時には結構並びそう。夕方にはかなり空いていました。歩きながらの鑑賞なのでちょっと落ち着かない。
もうひとつはその後ろから鑑賞するもの。若干、距離はありますがこちらは動かずに見られるのが有難いところ。
さて、作品はというとやはり珠玉の輝き。
あと思ったのが背景の黒が意外にでこおこしているなあと。印刷物だと見栄えよくしてるのかかなりフラットな印象。
このバランスとポーズが写真的だなあと。
はっと振り返った一瞬をカメラで撮ったかのよう。
あと気になったのがターバンの垂れた先。
意図的に黒く暗くされているのが分かります。ほんとはもっと見えていいくらい。
この女性の髪形ってどうなってるんだろう?あと眉も剃ってしまってる。
なんとなく理想とするベーシックな女性像をシンプルに描写したのでしょうか。
髪形が分からない>だったら髪が無くても可能かも>剃髪した尼僧の方がこのコスプレをしたらどうなるんだろう?なんて妙な発想をしちゃいました。
見終わった後に頭の中で思い出すとあの少し開いた唇が浮かぶんですよね。
なんとも幸せな時間でした。
貸し出してくれて、日本で見せてくれてありがとう!
(関連記事:フェルメール「真珠の耳飾りの少女」が表紙の書籍)
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フランス・ハルス「笑う少年」
ふんわりとしたタッチがいたずらっぽい表情にぴったり。
どのくらいの時間で仕上げたのか気になるところ。かなり速く描ききったのでは?
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レンブラント・ファン・レイン「自画像」
ほんとレンブラントは自画像が多い。
絵の具の塗りが面白い。
後で描き直したという帽子は他とはトーンを変えてあってその存在が主張してる。いい意味で。やりすぎると顔を殺すけどそうはなっていない。
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レンブラント・ファン・レイン「羽根飾りのついた帽子をかぶる男のトローニー」
この空気感みたいのはなんだろう?
光と影の明度のあからさまに違うのがもちろん効果的なのだけども表情の生きてるって感じが光ってる。
第5章 静物画
ピーテル・クラースゾーン「ヴァニタスの静物」
質感の描写が最高クラス。骸骨、本のページの紙のばらつき。
これでも少ない色数で描かれたと解説に書かれてて驚かされる。
第6章 風俗画
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ピーテル・デ・ホーホ「デルフトの中庭」
あっ、フェルメールっぽい!
と思ってたら同じデルフトを描いた絵画でした。
中庭でパイプを楽しむ主人とビールを飲む召使い。
なんでもない日常の光景がとてもいいなあと。
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ヤン・ステーン「親に倣って子も歌う」
こういう宴を描いたらはまりますね、ヤン・ステーンは。
びっくりしちゃうのが画面右。
大人がパイプを子供に吸わせてしまってる!
ともあれ、家族団らん楽しそう。
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そして今回、GETしてきたおみやげはこちら。
いつもお世話になっているTakさん(@taktwi)のブログ、青い日記帳とのコラボグッズのビアグラス。
びっくりするくらいに薄くて、洗うのに注意が必要。
なんとフェルメール作品に登場するステンドグラスをデザイン化した図版を使用しています。
オリジナルグッズ誕生までのいきさつはこちら↓
「マウリッツハイスへの道」Vol.1
9/17まで。必見です!!
↓こちらで予習もありってことで。
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マウリッツハイス美術館展: 公式ガイドブック (AERAムック)クリエーター情報なし朝日新聞出版
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6/30からスタートしたマウリッツハイツ美術館展に行ってきました。
これでもかと街中に溢れた「真珠の耳飾りの少女」のポスターで見ていたもののやはり実物が見たくて仕方ありませんでした。
昨日、ようやく念願叶ったというわけです。
平日水曜日の昼間。時間は午後14時すぎていたくらい。
東京都美術館の入口と行き着くとなんと20分待ち!
ということで時間を潰して15時半に再度来てみたところ10分待ちに。
実際には5分程度で入場することが出来ました。
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まず驚いたのがリスト。はがきより一回り大きいサイズで二つ折り。
リストのみならず、カラー図版も。主に「真珠の耳飾りの少女」のものが中心。グッズ紹介のページも。
なんかいきなりお金かかってるなあという印象。
第1章 美術館の歴史
ヨーハン・ゲオルク・ツィーゼニス「ソフィア・ヴィルヘルミナ妃の肖像」
つややかで立体感が強調された描写。
なんとも艶かしい印象。
第2章 風景画
パウルス・ポッテル「牧場の牛」
タイトルのとおりメインは牛なのですが、豚の描写がよい。
粗野なタッチで母豚の乳を飲む子豚が愛らしい。
第3章 歴史画(物語画)
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ヤン・ブリューゲル(父)およびヘンドリック・ファン・バーレン
「四季の精から贈り物を受け取るケレスと、それを取り巻く果実の花輪」
素晴らしい豊穣のくだものと野菜たち。
中央は四季を擬人化ものなのだとか。
静物画に描かれる果物はリアルだけど生きてるという感じがしない。
でも、この絵に描かれた野菜&くだものは生命感を感じ取ることが出来る。
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ペーテル・パウル・ルーベンス「聖母被昇天(下絵)」
なんとフランダースの犬のラストに出てくるのがこの聖母被昇天なのだそう。
特に画面下部に見られる早い筆致が見てとれる。
下絵だけあってポイントとなる箇所がばっちりと決まっている。
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レンブラント・ファン・レイン「シメオンの賛歌」
レンブラントって版画と油彩は別物だと思ってたのですがこの絵では版画で見られた雰囲気が出ています。
背後の闇に解けるかのようなトーンの柱の描写は版画のタッチにとても近い。
にしても光と闇の対比が際立っている。
祝福を受けるイエスのあたりにふりそそぐ光のなんと神々しいことか。
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ヨハネス・フェルメール「ディアナとニンフたち」
風俗画以前にフェルメールが描いていたもののひとつ。
以前にフェルメールセンターで見たときには複製画にしてはよく出来ているなあと感じたのですが、やはり実物をみるとまるで違うなあと。
後のフェルメール作品に比べると人物と要素が多いなあと。
第4章 肖像画とトローニー
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ヨハネス・フェルメール「真珠の耳飾りの少女」
真打ち登場!!
導線は2つ。
ひとつは最前列で鑑賞するための列。こちらは混雑時には結構並びそう。夕方にはかなり空いていました。歩きながらの鑑賞なのでちょっと落ち着かない。
もうひとつはその後ろから鑑賞するもの。若干、距離はありますがこちらは動かずに見られるのが有難いところ。
さて、作品はというとやはり珠玉の輝き。
あと思ったのが背景の黒が意外にでこおこしているなあと。印刷物だと見栄えよくしてるのかかなりフラットな印象。
このバランスとポーズが写真的だなあと。
はっと振り返った一瞬をカメラで撮ったかのよう。
あと気になったのがターバンの垂れた先。
意図的に黒く暗くされているのが分かります。ほんとはもっと見えていいくらい。
この女性の髪形ってどうなってるんだろう?あと眉も剃ってしまってる。
なんとなく理想とするベーシックな女性像をシンプルに描写したのでしょうか。
髪形が分からない>だったら髪が無くても可能かも>剃髪した尼僧の方がこのコスプレをしたらどうなるんだろう?なんて妙な発想をしちゃいました。
見終わった後に頭の中で思い出すとあの少し開いた唇が浮かぶんですよね。
なんとも幸せな時間でした。
貸し出してくれて、日本で見せてくれてありがとう!
(関連記事:フェルメール「真珠の耳飾りの少女」が表紙の書籍)
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フランス・ハルス「笑う少年」
ふんわりとしたタッチがいたずらっぽい表情にぴったり。
どのくらいの時間で仕上げたのか気になるところ。かなり速く描ききったのでは?
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レンブラント・ファン・レイン「自画像」
ほんとレンブラントは自画像が多い。
絵の具の塗りが面白い。
後で描き直したという帽子は他とはトーンを変えてあってその存在が主張してる。いい意味で。やりすぎると顔を殺すけどそうはなっていない。
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レンブラント・ファン・レイン「羽根飾りのついた帽子をかぶる男のトローニー」
この空気感みたいのはなんだろう?
光と影の明度のあからさまに違うのがもちろん効果的なのだけども表情の生きてるって感じが光ってる。
第5章 静物画
ピーテル・クラースゾーン「ヴァニタスの静物」
質感の描写が最高クラス。骸骨、本のページの紙のばらつき。
これでも少ない色数で描かれたと解説に書かれてて驚かされる。
第6章 風俗画
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ピーテル・デ・ホーホ「デルフトの中庭」
あっ、フェルメールっぽい!
と思ってたら同じデルフトを描いた絵画でした。
中庭でパイプを楽しむ主人とビールを飲む召使い。
なんでもない日常の光景がとてもいいなあと。
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ヤン・ステーン「親に倣って子も歌う」
こういう宴を描いたらはまりますね、ヤン・ステーンは。
びっくりしちゃうのが画面右。
大人がパイプを子供に吸わせてしまってる!
ともあれ、家族団らん楽しそう。
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そして今回、GETしてきたおみやげはこちら。
いつもお世話になっているTakさん(@taktwi)のブログ、青い日記帳とのコラボグッズのビアグラス。
びっくりするくらいに薄くて、洗うのに注意が必要。
なんとフェルメール作品に登場するステンドグラスをデザイン化した図版を使用しています。
オリジナルグッズ誕生までのいきさつはこちら↓
「マウリッツハイスへの道」Vol.1
9/17まで。必見です!!
↓こちらで予習もありってことで。
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