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八木良太「高次からの眺め」(無人島プロダクション)

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平日だったら20時までやってる無人島プロダクションはほんと有難いです!!

っということで、八木良太「高次からの眺め」を見てきました。

先日、期間ぎりぎりで行った横浜トリエンナーレでの展示がとてもよかったので楽しみにしておりました。
(関連記事:駆け足、横浜トリエンナーレ


まず、目に付いたのはこの装置。 ※写真は許可を頂いております。

光るのはLED。明滅していてその間隔をつまみでコントロールできる。

最初はまったく何だったか不明でした。というのもこのデジカメの電源が入ってなかったため。

電源を入れてもらってカメラを通して覗くと肉眼では見えなかった、残像のような紫の光の玉が画面を流れてく。

これは思いもよりませんでした。

この紫の光はデジカメの機種によって写ったり写らなかったりするとのこと。


そして一番気になってたのがこれ。

以前にもレコードをこんな形にして車のプレーヤーを走らせて音を出してました。

そのモチーフで描いたのもあったけど、これはなんかキラキラとしてて質感があります。

なんと、CDだとのこと!

螺鈿や蒔絵の工芸にも通じるこのキラキラ。

この曲線が流水にも見え、室町〜江戸の絵画の流れにもつなっがているかのよう。

見る角度で変化する模様が美しい。


こちらがDM。

今後もまたどんな作品を見せてくれるのか楽しみです!

11/29(火)まで。その後、いったんお休みして、11/29(火)に再開、12/17(土)まで。

火-金12時〜20時
土・日11時〜19時
月・祝は休廊
10/20-10/28はイベントのため展示はお休み

<関連記事>
駆け足、横浜トリエンナーレ
八木良太 個展「事象そのものへ」(無人島プロダクション)
音が描く風景/風景が描く音 鈴木昭男・八木良太 展(横浜市民ギャラリーあざみ野)
八木良太 個展 直線か円環か積層か(無人島プロダクション)
八木良太展「回路」(無人島プロダクション)

森永ハイソフト Suicaのペンギンバージョン!

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じゃーん!!

ついに登場です。

Suica10周年記念でのさまざまなグッズ展開のうちのひとつ。

なんとあの森永ハイソフトのSuicaのペンギンバージョンが登場!!


絵柄はこの4種類。


おおー!E5系はやぶさと一緒!


なんとグランスタに乗ってますよー。いいな〜。


帽子がばっちりと決まってます。


なんと運転席に!!


パッケージの側面には「Suica's Penguin × Hi SOFT」のロゴが。

限定でなくって定番商品でいいですよ〜。


そしてこんなものも。

たまたま松屋に行ったら発見しちゃいました。

期間は11/18〜12/15。

Suicaで100円(税込)以上のお買い物5回で当たるというもの。

注目はオリジナルデジタルフォトフレームと10周年記念Suicaですね。


なんと券売機のSuicaをタッチするところにもシールが貼られてました。

他にもこういうキャンペーンがあるんでしょうか。

気になるところです。

Suicaのペンギンのスケジュール帳、手帳カバー

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ようやく入手しました、Suicaのペンギンのスケジュール帳。


手帳カバーはなんと3種類。紺と緑と赤。赤を除いた2つにsいました。

というのもこれ、手帳カバーとなっていますが括弧で(文庫サイズ)なんて書かれてるのです。


中がいかにも本に対応出来るつくりになってますもん。


そして、こちらも。ペンギンはがき 冬ベスト。


裏には「女子ゴコロ↓」のコースターがついてました!!ペンギンさん、うさこ、パンダちゃんの 女子ゴコロ (オレンジページムック)坂崎 千春オレンジページ
オレンジページさん、やってくれますねー。


あとカバーのイラストもよいですね。


内側には鳥さんが!


手帳を開くと麦わら帽子のペンギンくんが!


この構成はペンギンダイアリーのちっちゃい版といったところ。


ペンスタはたまに行くのですがこの看板は初めて気づいたように思います。最近になって出来た??


そして、レジ横にはこんな告知が!

11/18に発売になるシリーズですね。

こちらも楽しみです〜。

Penguin Diary 2012さかざき ちはるオレンジページ

Suica10周年ポスター&Suica弁当!

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というわけで今日でSuicaが世に登場してから丸10年!!

ほんと早いものです。

↑のビジュアルは前から出ていたようなのですがわたしが初めて実物を見たのはつい数日前のこと。

育ててくれて、ありがとう。
こんなに大きくなれました。

シンプルだけどよいです、このコピー。

思えば6年前にこのブログをスタートしてからでした、こんなにもSuicaペンギンにハマってしまったのは。

本当に大きくなったねえ。誰もが知っててどこのコンビニでも使えるくらいにメジャーになりました。


今日からは中吊りも登場です。


エントリーするといろいろとグッズがもらえます。詳しくは以下のサイトを参照ください。

おかげさまでSuica10周年キャンペーン
http://suica10.jp/

いろいろと動きがありすぎて一度では追いきれないので徐々に書いていくつもりです。


そしてこちらは今日から発売になったSuica弁当!

なんとこの巾着はペンギンくんの顔の柄!!


蓋もSuicaになってて凝ってます。


じゃーん!美味しそうでしょ!


海苔にはペンギンの顔。そしてその横にはお魚の形のにんじんの煮物。


やっぱりこれは外せない、好物の魚肉ソーセージ!!


意外にもお野菜充実で美味しくいただけました。

東京駅、上野駅、大宮駅、新宿駅の弁当売店「駅弁屋」「旨囲門」で販売されています。


お弁当の蓋と実際のSuicaの比較。ひょえー!このでっかいの改札でかざしてみたいですね。

さかざきちはるクリスマス展2011(有隣堂川崎BE店)

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さかざきちはるクリスマス展に行ってきました。

有隣堂川崎BE店での展示も見慣れてきましたね。整理券を待つ間、ランドマークは寒かったなあとかなんて話を周りのひととしてました。

それだけ続いてるんですよね、すごいことです。

さて、今回のDMは綿引明浩さんの絵にさかざきさんのペンギンくんが登場しています。

以前にもこのコラボはありましたね。

今日もプライスレスを合言葉にいろいろと買ってしまいました。


毎度、登場のお菓子ボックス。このクッキー、ほんと美味しいんです。

がわが目的だけでなくクッキーだけでも買いますよ。


キーホルダー。

実用を考えて黒いのにしましたよ。実は今、鍵だけわっかにつないでるだけなのでちょうどよかったのです。

これは黒の他にチェックのもありました。


マグネット。上がダンス、下がそり。

こちらも最近は定番となってきました。


角皿の大きいほうは世界旅行シリーズでインド!!

ペンギンくんがぞうさんに乗ってる。よく考えるとすごいことだなあ。。


こちらは小さなお皿。上が「なかよし?」、下が「王様」。

やはりキングとクイーンはばっちりと決まってますね。絵として安定感ばっちり!


こちらはチャリティーポストカード。

綿引さんのテイストと違うはずなのにバランスがとれてるさかざきさんのペンギンくん。

こちらはチャリティなので購入枚数の制限はありませんでした。


クローバーペンギンレターセット。

お手紙書くには重宝しますね〜。もらったらうれしいですもん。


これは何かというと、、、、


エコバック!

折りたたんだときに透けてペンギンくんの顔が見えるのがポイントです。


そして今回はプリントが1種類のみ。

タイトルは「不思議の国のペンギン」。

なんとなくなんですが色使いがこれまでのものとちょっとだけ違うような印象を受けました。

さあ、Suica10周年で盛り上がってるペンギンくん。

人気のキャラクターに成長して嬉しい限りです。

買って!言って!もらってね!Suicaのペンギングッズキャンペーン!&Suicaのペンギンどら焼き

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買って!言って!もらってね!Suicaのペンギングッズキャンペーン!

昨日からスタートしています。

ペンギングッズをSuicaを使って買うときにキーワードが必要。

対象の店舗によって異なる絵柄のポストカードがもらえます。しかも絵柄は過去の記念Suica。

詳細はこちら↓
http://www.eki-net.biz/suica-goods/cp/10th_anni.html

というわけで昨日、今日と対象の店舗を回って5種類のポストカードをGETしました!!


じゃーん!

このうち上の4種類はオリジナルである記念Suicaを持ってます。

<関連記事>
kitaka相互利用記念とフラダンスペンギン2種類の限定Suica
千葉ピーナッツSuicaと東北の夏祭りSuicaがやってきた!
新潟エリア拡大記念限定Suica

でも一番下のはさすがに持ってませんね。

この企画は素晴らしいのでまた何かの機会にやってもらえるとうれしいです。


そして、Suicaのペンギンどらやき!!

上野の駅のKINOKUNIYA entree(アントレ)で購入しました。6個入りで1,200円。もちろん、Suicaで買って合言葉を告げて、ポストカードを頂きましたよ。

いいです。この和菓子の箱が妙にしっくりときます。


白黒。


うむうむ。この和のテイストと違和感ありませんよ、ペンギンくん。


中を開けると6つ並んでいます。


この焼きの入れ具合がひとつひとつ違いますね。

薄いのも濃いのもありましたよ。


ポストカードの裏にもキャンペーンの案内が載ってますよー。

このキャンペーンは12/15までですが先着となるのでお早めに!!

Suica10周年記念ペンギンくんグッズの数々

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というわけでSuica10周年となる11/18にペンギンくんグッズが多数発売となりました。

うーむ、すごい勢いです。


意外にもこれまでにはあまり出ていない下敷き。

こちらの(はやぶさとペンギン)の1種類のみ。店舗によっては在庫がなかったりしたようですよ。


こちらはリングノート(駅長さん)。もう1種類、(グランクラス)もありますよ。

リングノートってこれまでのだとゴムのバンドで表紙が留められるようになってた仕様が無くなりました。これが今回のリングノートのみの仕様なのかどうかが気になるところです。


定番のクリアファイル。こちらは(グランクラス)。(駅長さん)のもありましたよ。

はてさて、このイラストの絵柄ってどっかでみたよなあ。うーん。

あっ、ハイソフトだ!!


(はやぶさとペンギン)

緑のトーンが違いますね。比べてみないと気がつかないところ。


(駅長さん)

リングノートでは後ろにはやぶさがいません。


(グランクラス)

イラストとしてはこれが一番好き。ペンギンくんがほんと安らいでる感じがしますもん。


根付(駅長さん)は10周年の告知関連のところに掲載されていないものの明らかに今回のタイミングを狙ってますよね。


後ろのはやぶさの運転席にもちっちゃなペンギンくん。

というわけでまだまだ紹介が追いつかないペンギンくんたち。

さあ、まだまだ続きますよ。

ペンギンくんの冬の七夕 イルミネーション2011@新宿サザンテラス

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じゃーん!

ペンギンくんのクリスマスツリー2011というタイトルにする予定でいたら、、、なんとクリスマスツリーではありませんでした!!


今年も新宿のサザンテラスではイルミネーションが始まりました。


まずは手前のコーナーから。

ペンギンくんの彦星と織姫。


ふたりの間を阻むのはキラキラの天の川。


かわいいけどもちょいと切なくもあります。


そして、奥のいつもだったらクリスマスツリーになってるところ。

今回は見てのとおりの七夕イメージです。


星に願いを
〜冬の七夕 イルミネーション〜

夜間時間帯電力を蓄電して、イルミネーションを点灯しています。

なるほど!そういうことだったのですね。

願いは東日本大震災の復興でしょう。願いが届きますように。


こちらではふたりを阻むものはありません。ここが七夕なんですね。


彦星ペンギン。


織姫ペンギン。

ふとりともいつかまた一緒に暮らせますように。


後ろでよく撮れませんでしたがもう何羽かペンギンがいました。こちらは衣装が鶯色。

さあ、来年はどんなふうになるでしょう。

冬の七夕というのは全くの想定外でサプライズでしたね。


<関連記事>
ペンギンくんのクリスマスツリー2010@新宿サザンテラス
ペンギンくんのクリスマスツリー2009@新宿サザンテラス
ペンギンくんのクリスマスツリー2008@新宿サザンテラス
ペンギンくんのクリスマスツリー2007

Suica10周年記念「ペンギンランド」@大崎駅

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Suica10周年記念「ペンギンランド」@大崎駅に行ってきました。

実は初日にも訪れたものの物販コーナーでいっぱいいっぱい。

ってことで再訪してきました。


いつもの新宿のペンギンクリスマスツリーのペンギンくんが一羽だけこちらに出張です。


このロゴはいいですよね。この図案でグッズ作ればいいのになあと思いました。


Suicaの歴史も10年。


そしてラッキーなことにペンギンくんがいましたよー。


んー、やっぱりかわいい。


ペンギンくんは上記のスケジュールで登場する予定です。


まずはグッズコーナー


おおー!


お宝がいっぱい!


ほんと、多種多様なグッズが出てるんですよね。


記念すべきSuicaデビュー!


東京モノレール・JAL提携記念Suica。


1000万枚突破記念Suica。


TYOの記念Suica。

そして原画コーナー。

まずは坂崎千春さんのプロフィール。


ペンギン鳥獣戯画!!


おおー、温泉ペンギン!!


Vペンギンくんの原画もありました。


このポーズも懐かしい〜。


懐かしいポスターもたくさんありました。


10年前のSuicaデビューのポスター。


あと、このVペンギンのポスターは今は見られないものなので嬉しかったなあ。

Suica10周年記念「ペンギンランド」は大崎駅にて11/27まで。

急げ!!

<おまけ>

大崎駅に貼ってあったポスター。

ペンギンくん「ありがとう。これからもがんばるよ」

遂に登場!キャラクタームック本「Suicaのペンギン」

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「Suicaのペンギン」

なんとそんな名前のキャラクタームック本が登場。

さすがにSuica10周年です。こんな本が出るなんて夢のよう。

Suica登場時に作成された「スイカってなに?」という小冊子からの抜粋、さかざきさんのインタビュー、そして記念Suica、グッズの数々。

そしてびっくりするのは付録のほう。

特別付録 さかざきちはるによる描きおろしイラスト!

トートバッグ&Suicaパスケース

2つも付録が付いてるなんて太っ腹です。まるでペンギンくんのお腹みたい(笑)


こんなボックスに入ってます。


裏にはペンギンくんのスマイル。


まずはSuicaパスケース。意外にこういうフォルムと素材のってなかったですね。


うらにこんな風にSuicaを入れるようになってます。


そして、こちらがトートバッグ!

この枠が車窓に見えました。


裏はこんな風。なるほど表のイラストがUPでずーっと離れてくと裏のイラストになるという構成でしょうか。


2つ合わせるとこんなふう。

やっぱり、かわいいなあ〜。


東京駅の本屋さんにて。

おおー!ペンギンくんがいっぱいです!!
Suicaのペンギン Suica 10th Anniversary (e-MOOK) (e-MOOK 宝島社ブランドムック)クリエーター情報なし宝島社

うれしいDM2通!!

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今日、帰宅してみたらうれしいDMが2通届いてました。

まずは「さかざきちはる・冬の小さな展示」のDM。

毎年恒例の有隣堂での展示。

にしても、このビジュアルはちょっと想定外でした。

12/2から有隣堂の恵比寿店にて。


そしてこちらは江口繁さんの個展の案内のDMです。

江口さんの作品はタグボートでずっと知ってて好きだったのですが、まさかのまさか。

去年12月の開催されたグループ店でご一緒させていただくことになるとは。

こちらは是非とも伺いたいと思います。

江口繁展「A Storyteller」
12/11(日)〜12/24(土)12:00〜19:00 ※月曜休廊
ガルリアッシュ
〒154-0004世田谷区太子堂1-15-12セントラルビル2F

※オープニングレセプション:2011.12.11(日)17:00〜

来年の手帳を購入

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師走になってからじゃばたばたするだろうと来年の手帳を買ってきました。

にしても何だってこの時期のダイアリーコーナーの人だかりはすごいのか?

酔いようになるくらいの密度だったので早々に決めてレジへ。

ああ、やっぱりこれです。

去年使ってたのと同じ会社の手帳。

A5の紙でカバーとか無し。

なんと368円也。

もちろん手帳は小さいほうがいいのですがA5が限界。

これ以上に小さいと書き込めなくなってしまう。

仕事のスケジュール、行った美術館、自分の展示スケジュール、飲み会などなど。

自分でもびっくりするくらいに小さな字でびっしりと書いてしまうのです。


やはり見開きでこうやって一ヶ月のスケジュールが見られるのが一番。

これが慣れてて使いやすい。

必要十分なのですがひとつだけ心配なことが。

紙ベースで薄くていいのだけども去年のも一昨年のも一年使い終わると結構、ぼろぼろになるんです。

表表紙と裏表紙とも。

と考えるとカバーがあったほうかなあと思いつつも悩み中。

だったら最初からカバーのついたのを買えばいい話。

でも、正直なところカバーつきのであまり欲しいというのがなかったも事実。

まだ1ヶ月ちょいあるのでじっくり考えてどうしようか決めたいと思います。

以前のみたくカスタムしまくってたらそれはそれで楽しいのですが。
(ここらへんの記事を読んだことのあるひとって少ないだろうなあ。。。)

野見山暁治展(ブリヂストン美術館)

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11/23に@taktwiさんの企画された野見山暁治展のギャラリートークに行ってきました。

Takさんのブログ
弐代目・青い日記帳

先日は日本経済新聞にも登場されていた@taktwiさん。どんどんと活躍の場が広がって嬉しい限りです。

野見山暁治展の担当の中村節子学芸員によるのギャラリートークはとても楽しく内容の詰まったものでした。

このギャラリートークを拝聴したのが11/23のこと。

聞きながら見てたので、これはじっくりと作品と向き合いたいなと思い、早速昨日に再訪してきました。

というわけで変則的ですが本記事はトークショーのメモと後日見た感想との2段構成となります。



<11/23(祝)トークショーにて> ※中村節子学芸員のお話をメモしたものから起こしました。

野見山暁冶はブリヂストン美術館での展覧会で注目されて、過去に3度の回顧展が開催された。

今回は2006年以降の作品も。

10年経つとスタイルが変わる!全画業を網羅したいとのこと。

父が炭鉱業に乗り出すも失敗。その後、質屋を経営していたところに質草がとして炭鉱の経営権が入ってきたのでこれを買い、再び炭鉱業に乗り出し成功!!

以降、煤にまみれた生活。

東京美術学校に入学するも、アカデミックな方針が合わなかった。

それでも画家たちの作品を通してフォービズムを理解していく。

その後、戦争が始まり戦地へ。暁治は病気のため内地へ送還されてしまう。

そして、福岡で空襲に会う。

恐ろしかったがなんと美しい光景かと。

ところが翌日焼け野原に死んでるんだか生きてるんだか分からない人間がごろごろと転がってる。

「人間とは何だ?」

今西中通という画家と仲良くなる。

彼とこんな約束をした。どっちか先に死んだほうの頭蓋骨を取り出してもらうことにしようと。

だが、中通が先に亡くなるものの奥さんが遺体を荼毘にしたためにこの約束ははたされなかった。

暁冶はなんとしても骸骨がみたくなり大学から借りて実際、家には骸骨がいくつもごろごろしていたとのこと。

これらの骸骨や造花、静物をキュビズム的に描いた。

エル・グレコを見て、これこそがキュビズムと思ったところで炭鉱を思い出した。

そして、パリへ。

一年分の費用を用意していったものの節約して2年滞在することに。(実際には12年にもわたって滞在してしまう)

ところが現地の美術館で絵画を見て実際に描こうと思い日本から持ってきた絵の具を見てみると使いたい色がない!

パリですっかり色彩感覚がかわってしまったのだ。

パリに渡って3年。日本に置いてきた新婚4年の奥さんを呼び寄せたものの癌で余命が短いことを知る。一年で奥さんを亡くすと失意に暮れた。

しばらくは描けなかったという。

それでも当時、ブリヂストンでの展覧会の話が来て、日本へはいかんかったものの現地から作品を制作しては送ったという。

知人の教えてもらったライ・レ・ローズの丘はよく見に行っていたという。

丘を見てるうちに丘の上に人物が見えてきた。

そして、次第に作風は抽象へ。

西洋的なものに憧れを抱いていたが、ギメ美術館で見た山水画を撮った写真を見て自然を象徴とみなした東洋の作品に心を打たれた。

その後、スペインを経由して日本へと帰国。

生まれ育った場所に根ざした表現。それを目指そうとしたがパリに12年居たことで感覚が日本的でなくなってしまった。

それでも時間をかけて模索して「蔵王」の樹氷の表現などへと結実していく。

やがて、芸大から声がかかり職員となるとローンを組んでアトリエを借りた。

バレエの衣装を積み重ねてデッサンし、人工的な自然を描いた。

別荘地にもうひとつのアトリエを借りた。

そして、自然から直接、下描きなしで描くようになった。

あるとき、アトリエの階段を描き始めるといくつもの階段モチーフの作品が生まれた。

・誰かが来る
・部屋の中の海

石灰の会社の社長からの依頼で山を描いた。

・戸高鉱業の山


自然観を覆す体験。

もうひとつのアトリエのバルコニーの甕。

暴風雨が甕の周りをうずまく。ある瞬間に甕が浮き、割れたのだという。

自然はデーモンの手下でふとした瞬間にその姿を現す。

実在だと思っていたものが現象でしかない!

具象性が失われる。

作品タイトルはメモしたもののリストを用意。

絵と並べてお見合い。その場で決めてしまう。

でも、なんとなくその感じに近いタイトルになっている。絵と言葉が上手く合っている。

2003年以降のものは大回顧以降の作品。

暁冶の忘れられない2つの景色。

?旧:満州で上官から「おまえたちはここで死ぬ」と言われた時の景色
?空襲の後の景色

3.11の東日本大震災の後、「行かなくてはいけない!」

NHKの取材班と同行して現地に行ってきた。

そして8月に完成したのが「ある歳月」。

暁冶、曰く。「10年経ったらもう1回やる」と。


とても流暢で楽しくかつ内容として充実のギャラリートークでした。



<ここからは11/26(土)に見てきた感想>

「焼け跡の福岡県庁」

やけただれた都市は虚しい。

その衝撃がよく分かる。ただただ見てて寂しくなる。


「ベルギーのボタ山」

ブルーと赤。炭鉱だけどもとても色使いが派手。

さっきの部屋でみた日本で描いた炭鉱の絵とは大違いでびっくりとする。


「落日」

太陽の上の赤紫にぬられた領域。

夕日の絵でこういう表現をした絵を見たことがありません。

暁冶にはこう見えていたのでしょうね。


「人間」

ひととひとに見えなくはないがぱっとみてこおのタイトルは思い浮かぶまい。

ピンクの背景に白いもの2つ。この白いのがフォルムも含め骨に見える。


「冬の樹」

白っぽい灰色と紫。

激しい筆致が冬の厳しさに見えてくる。


「近づいてきた景色」

アトリエの大きな窓に見えるキラキラとした風景。

光のゆらぐような空気の煌きみたいのが出てる。

画面、左の壁に見える暁冶の驚いた顔がおかしい。


「終日」

こういうのはすごく難しい。表面を覆う白いぬらぬらとしたもの。

その間から種子みたいな人みたいなのが顔を覗かせてる。

気分とか形に出来ない感覚が表出されている。


「ぼくの生まれた川オンガ」

子供の頃は炭鉱から排出される煤で真っ黒だったものが、後年行ってみるとキレイになっていたとのこと。

この汚れた川の景色は記憶の向こう側。


「さっきは御免」

樹にも人にも見えてくる不思議な形。

両端をつながれたのはなにものか?


「ほのかなアンニュイ」

人物の顔っぽい。

こういうポカーンとした風合いもかわいらしくてよい。


「ある証言」

ギャラリートークに出てきた甕の絵。

甕の周囲を人知外のものがとびかってる。

呪術のようなパワーが蠢いてる。


「風の便り」

塗り残しのバランス、黒のライン、水色の妙なフォルム。


「産声をあげる神野山」

タイトルからして具象的な風景画なのだけども抽象にも見えてくる。

この線引きっていうかさじ加減が上手い。


「誰にも負けない」

最強ってタイトルはただただかっこいい。

爆発したきのこ雲みたいなのはバラの花にも見えるのが面白い。

ピンクがパワフル!


「いつかは会える」

ステンドグラスの下絵。

というかこの複雑なフォルムと色の合わせはまさかステンドグラスとは思えず。

自由このうえない。


「誰にも言うな」

茶色い太陽みたいのが言うなと告げる手に見える。

タイトルと作品の持つトーンがばっちりとはまってる。


「かけがいのない空」

赤が鮮烈。

トークショーでちらっと触れられていたステンドグラスの影響?

他の色や塗りがこれまでのものなのでより赤が引き立つ。


「ある歳月」

震災後現地に行ってから描いた作品。

カオティック。どうしても被災のイメージで見えてしまう。

赤は血しぶき、青は海、緑は山。

画面にはいくつかの亡霊が彷徨っているように感じた。

この絵はどきどきする。不穏さがダイレクトに直撃してくるかのよう。


10年後、また是非ここブリヂストン美術館で展覧会をやって頂きたいですね。

野見山さんの元気さならまだまだやれますよ、きっと!!

90才で現役でかつ新作がかっこいい作家さんなんてなかなかいませんよ!

12/25まで。

こちらの絵本の原画が展示されていました。
しま野見山 暁治光村教育図書空のかたち―野見山暁治美術ノート野見山 暁治筑摩書房

Suica de 鬼ごっこ

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「Suica de 鬼ごっこ」にトライしてきました。

これはJRの都内の10駅を回って、改札の外にある端末にSuicaをタッチしてペンギンくんを捕まえるというイベント。

この改札の外に出てというのが交通費もかかるしひと苦労。


このポスターを駅でよく見かけます。

同じデザインのチラシもものすごい数が刷られてるみたい。駅やらでやたらとあってびっくりしますもん。

端末の設置された駅は以下のとおり。

荻窪、蒲田、大崎、浜松町、四谷、北千住、日暮里、巣鴨、赤羽、池袋

ゴールしたら新宿で抽選です。


端末はこんなデザイン。

画面下のほうのSuicaのイラストのところにSuicaを当てると画面がスタート。




ペンギンくんが駅で降りれば捕まえてゴールへ。

10駅かかる場合もあれば数駅で捕まえられるケースもあるようです。

ところが問題はゴールにて。

どうも当たりが少ないようで周りで当たったというひとを聞きません。

わたしも駄目でした。

でも想定外のものを巣鴨駅で発見しちゃいました!


おおー!こんな愛のあるペンギンくん広告が!!

最近はコンビニ等であまり見かけなくなったバルーンのペンギンくん人形。


ちゃんと後ろに足跡も!


なんと後ろ側も見えるようになってました。


どうもキオスクが閉店になったスペースを利用してるみたい。さらにこんなにポスターやらPOPまで。

抽選は駄目でしたがこのコーナーを発見して小躍りしているあおひーなのでした。

デジカメにぴったり!携帯電話用フリーサイズホルダー

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先日、購入したばかりの携帯電話用フリーサイズホルダー。

いえいえ、中身は携帯でもスマートフォンでもありません。


こうやって開くと、ソニーのサイバーショットT900が出てきます。

うれしいのはこの開閉がマグネットなところ。

マジックテープでもボタンでもないのがかっこいい!

でも、メモリーカードに記録するのにマグネットで大丈夫だろうかというのが気になりました。


ところがちゃんと台紙に、(マグネットの磁気が本体んみ影響しません)てかかれてありました。


横幅はやや余裕がありすぎるくらい。


で、こちらも店頭で見て迷ったところ。

スマートフォンでの使用を想定してなんとベルトクリップが横向き。

ぬぬぬ、これではカメラがおちちゃいそう。


と思いきや、これ、ちゃんと回転するのですよ。

しかもけっこうかっちりとしてて安心できる感じ。

店頭で見てベルトを通すタイプのホルダーは多いもののこうやってベルトにまんま刺せるのが少ないのですよね。

というわけでこれはかなりよい買い物をしました。

ちなみにこれはサイバーショットのTシリーズなどレンズのでっぱりのないデジカメにのみ使えますのでご注意ください。

某大手家電量販店にて1600円くらいでした。型番はSH-FS04(ヨコ型・厚み大タイプ)。
【Smart Holder for Biz】 フリーサイズ携帯ホルダー/ヨコ型(厚み大タイプ)クリエーター情報なしモバイルフィルム

プリンターと格闘中!

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ぬぬぬ。

プリンターと格闘中。

フロントトレイから給紙して印刷しようとすると同じエラーで止まってしまう。

これまではシートフィーダーからやってたのだけども、こうも勝手が違うものかと。

このエラー画面の日本語が何をどうしていいのだかよく分からない。

明日、サポートに電話するしかないかなあ。。。

亜応 緋衣、参上!FACEBOOKはじめました

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思えばこのブログをスタートさせたのが6年半前のこと。

続いてはmixiをスタート。

そして一昨年からはツイッターを使い始めております。

多くのひとと仲良くなれたし、やはり作家としてはいろいろと展示の情報を広く知らせることに役立っています。

先日からFACEBOOKなるものをスタートさせました。

本名でやってるひとが多いのですが、わたしは「あおひー」を通させていただきます。

こっちの名前を知ってて本名は何だっけ?ってひとがそれなりに多いのと、サラリーマンと作家とを平行でやってく上では何かと都合がよいのです。

でも、ひらがなでは登録でけられてしまって、泣く泣く当て字に。

というわけで、亜応 緋衣(あお ひー)となりました。

亜応 緋衣
https://www.facebook.com/aohie

以降、お見知りおきくださいませ。

さあ、これでまたまたいろいろと広がりそうです。楽しみ!

さかざきちはる・冬の小さな展示2011(有隣堂アトレ恵比寿店)

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さかざきちはる・冬の小さな展示2010に行ってきました。

会場は有隣堂アトレ恵比寿店。

思えば6年前に初めてここでさかざき展をやってるのを発見したのがこの時期のこの恵比寿店でした。

ふーむ、もうそんなに経つのですね〜。

今日は面白い現象が。

ツイッターでリアルタイムでUPしましたが、なんと並んでる向かいの神戸屋さんから店員さんがやってきて、オーダーをとりますよとのこと。

列によこを歩いてオーダーを取ってくれました。

カフェオレ340円。美味しうございました!この寒さの中でこれは嬉しかったなあ〜。

ゴミは店員さんに持ってってくださいとのこと。こういう一言を添えてくれる気配りが素敵。


さて、今回も並んでいると有隣堂の店員さんがお菓子を配ってくれました。

DMも一緒。


なんと裏にもお菓子が入っててなんとシールまで!!わーい!一気にテンションが上がります。

そして、整理券配布は8:30の予定を15分程度早めていただけました。この対応も素晴らしい。

さてさて、今回もいろいろと買ってしまいました。合言葉は「ペンギンくんのいる生活、プライスレス!」ってことで。


左はピクチャーシール「雪あそび」、右は干支年賀状(5枚入り)。

シールは毎回買ってしまいます。年賀状として使うかどうかはともかく、いろいろと使えそう。


こちらはマルチクロス。絵柄は4種類。なんとなくこの絵柄って見覚えがないような気がして、これにしました。


干支根付も毎年定番ですね。


ボトル(花瓶)「ペンギンウェディング」

なんとなーく、日本酒入れて酒器で使いそうな予感(笑)

これは絵がよいです。

正面に新郎新婦。


まわしてくと参列者。


こどもとワンコも!

子供の頃におもちゃをじーっと飽きずに見るような感じ。あの感覚が蘇るような気がするんですよね。


<ペンギン福寿>シリーズ 大鉢(深丼)「豊穣の秋」

これにはたまげました!

正直、陶器は値段もするし場所もとるので控えてたのですが、これは別格!!

ペンギンでかわいい。だのに子供用ではない。

しかも野菜と一緒にあって違和感もなく唯一の存在感。


外にもイラストがあって盛りだくさん。


かぼちゃ、とうがらしなどのお野菜。

なんとも贅沢な器。すごい仕事です、これを所持出来てうれしいなあと思いますもん。

今回は原画3種類、プリント3種類がありました。

その中からプリントを2点チョイス。


まずはこちらの「辰年ペンギン」。

今回の絵の中ではいちばんしっくりときたんですよね。我ながら意外や意外。

ね、なんか、様になってますよね。


もう1点は「独楽」。

やはり、ちびすけには弱いのです〜。

<おまけ>

なんとバルーンのVペンギン。

いえいえ、こんなものは存在しないはず。。。

実はペンギンファンの某氏がわざわざ持ってきてくれて、現場でこのVマークをみんなで工作してたというわけ。

Suica10周年ってことで!!

ザ・ベスト・オブ・山種コレクション【前期展示】(山種美術館)

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山種美術館創立45周年記念特別展「ザ・ベスト・オブ・山種コレクション」に行ってきました。

今回の展示は前期・後期で全作品が入れ替わるという展示。


【前期】:江戸絵画から近代日本画へ 2011/11/12(土)〜12/25(日)
【後期】:戦前から戦後へ 2012/1/3(火)〜2/5(日)

これは絶対に見たい!!やはり山種美術館は普通にいい日本画の作品を沢山収蔵しているわけです。

その中でのベストチョイスということであればやはり必見の内容でしょう。

↑のチラシのビジュアル、向かって左が前期展示から松岡映丘「春光春衣」、右が後期展示から速水御舟「炎舞」。

もうこれでいやがおうにも期待しちゃいます。

で実際に会場に行ってみたらもうくらくらしちゃいそうな内容。

いつも山種美術館の展示を見るときには1時間かからないくらいですが、今回は1時間半以上かけてじっくりと堪能してきました。

まずは【江戸絵画と浮世絵】から。


○岩佐又兵衛「官女観菊図」

一番目にこれです。なんでモノトーンでこれを描いたのでしょうね。

以前に見た時にツイッターに以下のように書いてました。
http://twitpic.com/2ccuy8
山種美術館へ行ってきました。又兵衛の官女観菊図、何故にあの時代にモ
ノクロームで描いたんでしょうね。すごく不思議。水墨はモノクロ的では
ありますが、ここまでかっちりと描いたので色の代わりとして機能してる
ことに驚きました。
乗っている車の構造も丁寧に描かれていて視線移動としても楽しめる絵です。

何度見てもこの美しさには息を飲みますね。


○俵屋宗達[絵]/本阿弥光悦[書]「新古今集鹿下絵和歌巻断簡」

金銀泥で描かれた画面は様になります。

鹿がたんなる生き物ではなく霊性のものとして描かれています。このフォルムがたまりません。

これ、当時の状態だとどんな風になるか興味のあるところです。先日の千葉市美での「酒井抱一と江戸琳派の全貌」にはこれに倣って抱一が絵と書を一人で(!)描いたのものが展示されていました。かなり状態もよく、オリジナルの当時の姿を想像出来ました。



○酒井抱一「秋草鶉図」

秋草はやはり曲者で生えてる地面のところがもう分からない。

いきなりひょいと出てきてしまっててデザイン的。

かと思うと鶉はどれも写実的で実物のフォルムに限りなく近い。

ところがこれは観念で描かれたかのように実物の生っぽさがまるでない。

竹内栖鳳の描く動物に感じる臭気みたいのがまるでないのですよね。

でも、そのポーズはとてもかわいくてさすがに観察しているなあと感じさせてくれるものなのです。


○鈴木春信「梅の枝折」

着物の女子が2人、肩車して梅の枝を狙ってる。

春信の描くこのすましたトーンの同じ顔、表情がなんともたまりません。

浮世絵は他に写楽、北斎もありましたが状態や好みからすると春信のほうがいいなあと。



続いて、【近代日本画】。

○下村観山「老松白藤」

参りました!!

今回、一番惹かれた作品。

視界に入るなり、ぱあっと開けるかのように明るくなるのです。

金地に白い藤が映える。

藤の白い花はごく自然にあるものを描いてるかのような印象に比べて、松の葉の描写は独自に解釈されたパターンで描かれています。

一番左のほうに蔓のひょろっと伸びた下に一匹のクマンバチ。この小さな存在がなんともぴりりと効いた山椒のようで素敵。


○竹内栖鳳「斑猫」

もう何回か見てるけど見飽きない。

今回、すごく気になったのは構図がすごいなあと。

縦のフォルムのこのにゃんこ。なのに横フレームで絶妙な配置。

普通なら縦のフレームに納めそうなものなのに。


○川端玉章「海の幸図」

見てて気づいてしまいました。

横尾忠則のY字路と同じ構造だなあと。

中央に山と松を配し、左に海を右に道を。どちらも奥へと伸びていくようになっていて面白い。

消失点とか意識して制作していたのかが気になるところ。


○山元春挙「火口の水」

どこかタッチがおかしい。

荒れた岩肌のかすれてエッジの立つ感じが妙に印象に残る。

すすきにいたってはブレのような描写。

日本画なんですが、油彩の風景のような力強さを感じます。不思議な作品。



○上村松園「蛍」

松園ってクールで美しい和服の女性のイメージですが、ここで描かれる女性は表情があってかわいらしいなという印象。

蚊帳をつるためにしなを作る体のライン。かしげた首、蛍を見やる表情は微笑んでいてこちらもなんだかほっとする。


○今村紫紅「箱根山・大井川」

トーンがどことなくイラストにつうじるゆるさがあってよい。

山と緑のあたりの描写もかわいらしい。



○小堀鞆音「那須宗隆射扇図」

「歴史を描く ―松園・古径・靫彦・青邨―」の時にメインビジュアルとなった作品。

これ、いいんですよね。

平家物語での那須与一が弓で扇を射るシーンの直前。

手前と奥とで見せるこの構成がぴったり。画面に占める色合いもばっちりで絹本に映えている。


○松岡映丘「山科の宿 雨やどり」 ※こちらは12/4まで。12/6からは同じ「山科の宿」の「おとづれ」となります。

こちらは以前に見てもう是非もう一回お目にかかりたいと思ってた絵巻。

とにかく幅が広い。通常の絵巻の倍くらい。

だから描かれているものがよく見える。しかも状態がよいのできれい。

建物などの構造物の直線がこれでもかと描かれるがそれがあまり気にならないのは何故だか気になるところ。

ちょっと気づいて気になったところ。鷹を持つ従者の腰の獲物の入ってる袋。この白いの2本はうさたんの耳??



○前田青邨「腑分」

乳房があるので女性だろう。この横たえられた人物のまわりを江戸時代のまげの医師たちが取り囲む。

この光景だけでかなり異様。

気になるのが皆の視線。

それぞれの表情が面白い。


○速水御舟「名樹散椿」

見ててものすごくおかしなことに気づく。

確信犯ですね。明らかに。

枝ぶりが妙!そしてその生えている元のところの地面も緑で丸くて異様。

なのに椿は生っぽい描写。


参考ではありましたが安田靫彦の書いた「書・山種美術館」がロゴとして使われているのは今回初めて知りました。


あと、今回はチケットもいつもの共通のではなく今回の図案の入ったものでした。

必見!超必見ですよ!

暮れてく秋の終わり

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今日はすかっと晴れた青い空。

色づく葉のグラデーション。

師匠は走り始めてて、その中には赤い派手な衣装の大黒さんみたいな袋を持ったあの方も居ると思われる。

コートの厚みがフットワークを奪い、布団との関係が友達からタチの悪い愛人に代わる季節。心地よい共犯を楽しみたい。

でも、それでもやっぱりブーツの靴音はいつものオフィスにこだましてるのだ。

ああ、消えつつある秋の残り香を求めて。




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