東恩納裕一 After the Picnicを見にヴォルカノイズへ。
初日のスタートして割にすぐの時間。
混んでたらどうしようくらいに思ってた。
ところが中に入ると女性が二名。
おひとりは代表の坂本さん。もうお一方は、おおお。
なんと鴻池朋子さんでした!
作家不在というスタンスでこれまで鴻池さんの下絵などを見せて頂いてたこの場所でお会い出きるとはなんとも嬉しいこと。
さて、今回は東恩納さんの展示。
以前に何回か見てて、蛍光灯のシャンデリアのイメージとモノトーンに少し抑えた蛍光カラーが乗ってるというイメージ。
こちらが会場の写真。
いつもの蛍光灯のシャンデリア。
構造とマテリアルは変わらないのだが何か違う。
いつもなら美術館の壁や天井といった比較的高い位置に鎮座してる。
ヴォルカノイズはかなり古い建物で普通のところよりも天井が低いのです。
まずは視界を埋める密度がいつもよりも濃いい。
それと一本一本の蛍光灯にひとつずつある回路が壁に飾られてるのですがこのボリュームも圧巻。
普段の展示だとこの回路は見せないようにしてるらしいです。
無機物ではあるけれど“電気を入れて機能することで作品と成立している。
むき出しのコードと回路を切ってしまったら、電気は通わなくなり作品としての彼は死を迎える。
どことなく某国の某電力会社の“電気と事故と我々の生活とかの相関を想起してしまった。
昼間に見たのですが、夜に電車から川を挟んだ側から窓越しに見られたらキレイだなあと。
さて、他の作品についても。
もうひとつ気になる“電気じかけ。
天井から吊るされた無造作に巻かれた壁紙が回ってる。
床に擦れててきまった感覚で状況音を構成してる。
最初、視覚的な面白さにいったものの、これは音が心地よいなあと。
あと、今回、初めて手で描かれた作品も。っていうか、手描きでやってなかったというのにびっくり。
タイトルは、drawing(apparation_01)とdrawing(apparation_02)。
コンテで描かれた室内。カラフルな縦のストライプ。その上に黒でスプレーされたネックレス。
このネックレスの実在マテリアルのシルエットが手描きのトーンとはまるで違うベクトルなのにこの位置で定着してる。これはちょっとバランスとして秀逸だなあと。
ほかにマスキングテープを使った作品も。
そして、今回はこちらを購入。
気になるのは山下裕二先生や藤原えりみさんのテキストが掲載されているということ。
800円。英語版もあってそちらは1000円。
とても小さなスペースで作品と長く向き合えます。あと、坂本さんのトークは楽しいです。是非!
東恩納裕一 After the Picnic
会場:ヴォルカノイズ
日時:2012年2月11日(土)ー 3月11日(日)13:00-19:00 土日のみオープン/予約不要