ミヤケマイ個展 膜迷路 −Down the Rabbit Hole−に行ってきました。
このDMのビジュアル、実際にどうなっているかと思います?
奥にある画面はこれまでのミヤケさんの作品のテイストなんですが目の前を遮るものが気になりました。
てっきりガラスかアクリルが6角形になってるのかと思いきや、なんと飛行機の材料を利用してて薄い金属が六角形を描いている。
なのにこの像の無限に広がるイメージが展開されていることにただただ驚く。
画面のイメージが単一なのに見る角度によって見え方が変化していく。
しかもその像は移動して見ていっても一度にその全体像を把握することは出来ない。
ジュリアン・オピーの作品で偏光レンズを用いてて、移動することで画面がアニメーションになって動くシリーズが思い浮かんだのですが、まったく違う!
オピーの作品はいくつもの図像を予め作ってあって、その中でしか可変することはない。
ところがミヤケさんの作品は変化のバリエーションが無限なのだ。
昔から曼荼羅が求めた無限のイメージ。
何か森羅万象をも包み込むイメージに感じました。
昔の密教のひとに見せたら確実にこのイメージを取り込むと思うのです。
さて、このハニカムパターン無限イメージのシリーズのほかにも和風とも洋風ともつかぬ掛け軸、そしてガラスの一部が透けててその中に画面が見える作品も展示されていました。
そして特筆すべきは会場の構成。
入口向かって左のスペースは至極まっとうなホワイトキューブ。
ところが向かって右側がちょっと変わっているのです。
白い布で仕切られた通路を歩き、その仕切りを少しかがんで入ってみるようになっています。
その白い布の手前には一見、透明のアクリルが。
ところがその影にはテキストが浮かびあがっているのです。
なるほど、透明のアクリルには白いテキストが書かれていてぱっと見、何が書いてるのか分からない。
「フェルメールからのラブレター展」を見るのであれば、是非こちらにも足を運んでみてください。
必見です!
開館時間
10:00〜19:30
※1/1のみ休廊
※年末年始の営業時間
12/31・1/2・1/3は18:00 CLOSE
※最終日は17:00 CLOSE
1/12まで。
膜迷路 (マクメイロ)ミヤケ マイ羽鳥書店ココでないドコか-forget me not-ミヤケマイ作品集VOL.2 (ミヤケマイ作品集 vol. 2)ミヤケ マイ芸術新聞社