今年は後半、正直あまり見てないのですがベスト10を選べるかなあと思ってたのです。
それでも振り返ってみるとそれなりにいいなと思う展示は多いものなんですよね。
というわけで独断で選ぶベスト10は以下のとおりです。
1.奈良美智:君や 僕に ちょっと似ている(横浜美術館)
奈良さんの展示というだけでそれだけで一位にしちゃうのですが、そうではないのです。
空間に漂う空気がもっているは作品の持つ霊性みたいなものなのだろう。
ブロンズの彫刻がものすごくて息苦しいくらい。
あとは鉛筆のドローイングの放つヤバさ。
静かに毒のある部分がうまくちりばめられているように思いました。かわいいという表層のほうがもてはやされてしまうけどもやはりその裏に潜むものがあってこそなのだなあと。
巡回先のこちらもよかったです。
>奈良美智「君や 僕に ちょっと似ている」(青森県立美術館)
構成でこうも印象が変わるのだなあということにびっくり。
2.特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」(東京国立博物館)
思い出してみても満足感が高かったように思います。
蕭白のコーナーだけでお腹いっぱいってくらいなのに。
吉備大臣入唐絵巻、松島図屏風と見所満載!
3.福田平八郎と日本画モダン(山種美術館)
前期展示、後期展示
福田平八郎の個展をやるということの意義、そして今回の展示のために作られた日本画モダンという切り口がよいなあと。
雨と漣のストイックな描写に魅了されました。
4.蕭白ショック 曾我蕭白と京の画家たち(千葉市美術館)
前期展示、後期展示
これを見るためにわざわざ千葉に2回も行ってしまいました。
でも、それだけの値打ちのある内容でした。
どうしても濃い描写という印象が先行してしまうのですが、時期によっても作風が変化してるのが見てとれて実は基礎がしっかりとして絵師であることが伺い知れます。
5.美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年(東京国立近代美術館)
超エース級の名作がずらり。
しかも常設で見られるものの多いこと。
内容もバラエティに富んでて見応えあり。
近美のリニューアルにかける意気込みが伝わってきました。
藤田の戦争画がやはり印象に残ります。あと第二部はまた別でみたいなあと。
6.京都細見美術館展Part2 琳派・若冲と雅の世界(そごう美術館)
夜8時までやってて静かな空間で若冲と向き合える幸せ。
照明が暗いのはほんとにもったいないこと。
本家の細見美術館でもまとまってこれだけの収蔵品を見ることは出来ないというなんとも贅沢な内容。
7.靉嘔 ふたたび虹のかなたに(東京都現代美術館)
正直、構成と近作はうーむって感じなのですが、やはり虹のレインボーカラーで埋め尽くされた空間は至福。
唯一絶対であることが何より好き。
8.生誕100年 ジャクソン・ポロック展(国立近代美術館)
「インディアンレッドの地の壁画」の追いつけない視線移動に混乱かつ興奮!
ちょっとこれはなかなか体験出来ない感じでした。
絵画とは何ぞやということを考えました。
9.三都画家くらべ−京、大坂をみて江戸を知る(府中市美術館)
府中市日での江戸絵画の展示ならば行ってみようという気になるし、見終わってとても満足するんですよね。
応挙のような著名な絵描きのものでないものに見るべき知るべきものが多いように思います。
10.トーマス・デマンド展(東京都現代美術館)
写真やっているものの写真家の展示は実はあまり見ない。
でも、これはものすごく変でよかったです。
紙を使って模型を作りそれを撮影する。
かなりおかしいです。
好きとか嫌いを越えてそのアプローチに尊敬しちゃいますね。
さて、来年はどんな展覧会を見られるか楽しみです。では。
それでも振り返ってみるとそれなりにいいなと思う展示は多いものなんですよね。
というわけで独断で選ぶベスト10は以下のとおりです。
1.奈良美智:君や 僕に ちょっと似ている(横浜美術館)
奈良さんの展示というだけでそれだけで一位にしちゃうのですが、そうではないのです。
空間に漂う空気がもっているは作品の持つ霊性みたいなものなのだろう。
ブロンズの彫刻がものすごくて息苦しいくらい。
あとは鉛筆のドローイングの放つヤバさ。
静かに毒のある部分がうまくちりばめられているように思いました。かわいいという表層のほうがもてはやされてしまうけどもやはりその裏に潜むものがあってこそなのだなあと。
巡回先のこちらもよかったです。
>奈良美智「君や 僕に ちょっと似ている」(青森県立美術館)
構成でこうも印象が変わるのだなあということにびっくり。
2.特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」(東京国立博物館)
思い出してみても満足感が高かったように思います。
蕭白のコーナーだけでお腹いっぱいってくらいなのに。
吉備大臣入唐絵巻、松島図屏風と見所満載!
3.福田平八郎と日本画モダン(山種美術館)
前期展示、後期展示
福田平八郎の個展をやるということの意義、そして今回の展示のために作られた日本画モダンという切り口がよいなあと。
雨と漣のストイックな描写に魅了されました。
4.蕭白ショック 曾我蕭白と京の画家たち(千葉市美術館)
前期展示、後期展示
これを見るためにわざわざ千葉に2回も行ってしまいました。
でも、それだけの値打ちのある内容でした。
どうしても濃い描写という印象が先行してしまうのですが、時期によっても作風が変化してるのが見てとれて実は基礎がしっかりとして絵師であることが伺い知れます。
5.美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年(東京国立近代美術館)
超エース級の名作がずらり。
しかも常設で見られるものの多いこと。
内容もバラエティに富んでて見応えあり。
近美のリニューアルにかける意気込みが伝わってきました。
藤田の戦争画がやはり印象に残ります。あと第二部はまた別でみたいなあと。
6.京都細見美術館展Part2 琳派・若冲と雅の世界(そごう美術館)
夜8時までやってて静かな空間で若冲と向き合える幸せ。
照明が暗いのはほんとにもったいないこと。
本家の細見美術館でもまとまってこれだけの収蔵品を見ることは出来ないというなんとも贅沢な内容。
7.靉嘔 ふたたび虹のかなたに(東京都現代美術館)
正直、構成と近作はうーむって感じなのですが、やはり虹のレインボーカラーで埋め尽くされた空間は至福。
唯一絶対であることが何より好き。
8.生誕100年 ジャクソン・ポロック展(国立近代美術館)
「インディアンレッドの地の壁画」の追いつけない視線移動に混乱かつ興奮!
ちょっとこれはなかなか体験出来ない感じでした。
絵画とは何ぞやということを考えました。
9.三都画家くらべ−京、大坂をみて江戸を知る(府中市美術館)
府中市日での江戸絵画の展示ならば行ってみようという気になるし、見終わってとても満足するんですよね。
応挙のような著名な絵描きのものでないものに見るべき知るべきものが多いように思います。
10.トーマス・デマンド展(東京都現代美術館)
写真やっているものの写真家の展示は実はあまり見ない。
でも、これはものすごく変でよかったです。
紙を使って模型を作りそれを撮影する。
かなりおかしいです。
好きとか嫌いを越えてそのアプローチに尊敬しちゃいますね。
さて、来年はどんな展覧会を見られるか楽しみです。では。