
Kaikai Kiki Galleryで開催中のAKA:悪夢のどりかむ展に行ってきました。
村上隆キュレーションとなる展示。
たぶん気合い入ってるだろうなあと思ってたら、参りました!!
想像以上の内容でついつい見入ってしまいました。
Mr.の新作「覚めない夢みたいに」が最強。
女子高生二人、背景の花のトーン、前面の花吹雪、舞う髪、キラキラ星。
このレイヤー構造が素敵すぎる。
とにかく見てて幸せな気持ちになる。
過剰な画面とキラキラ感はPerfumeだ!見られて大満足。
あとこのタイトルはやっぱり世界名作劇場「赤毛のアン」のエンディングテーマからですよね?
もう一点の「終わらない歌」もマンガのフキダシの外の音を入れ込んでてこちらも過剰。
あと、細かい女子の好きそうなアイコンのセレクションが上手いなあと。
そして、実は以前に個展を見てたJNTHED。
絵画は確かにテクニックとして上達してるなあと思うのだけども最初に見た時の衝撃の度合いは少しさがっちゃってる。
その代わりではないけれども壁いっぱいに埋め尽くす多数の小品がよかった。
スケッチブックに描かれててどれも彩色されている。
このひとの面白いのは緩急の出し方。
直線を使うメカっぽい描写における緊張感。
逆に曲線のへなへなしたおんなのこのぽかんと抜けた感じ。
あと、この小品のなかで上から紙を貼ってさらに描いてるのがあってエッヂの立ったトーンと見事にあっていました。
そして部屋の奥にはMr.とJNTHEDの共作の初音ミクが!!
とてもでっかい。
2人のまるで異なるテイストをひとつ画面にぼんと放り込んじゃってる。
でもきちんと成立してるのがさすが。
おぐちは初見。
「角」がよかった。
おんなのこのヘッドフォンが変形してて角になっちゃってる。
このメタモルフォーゼはふと少年と動物が入り混じる山本麻友香を想起した。
でも、トーンとか雰囲気はまるで違う。
あと、彼の作品に見られる黒の描写はあとちょっと。もう少しでばっちりなところまで来ていると思う。だから、その先にも期待。
STAGの絵には衝撃を受けました。
なんとマーカーペンで描いてしまってる。
確かに近づいて見てみるとそのトーンで分かってびっくりする。
近づいてしまうとその荒さが出てるけどもサイズは大きいので鑑賞する距離としては気にならない。
パースペクティブを感じさせる描写がいい。
Nababaは画面の奥行きとスケール感のでかさが気になりました。
そうではない作品を描いた時にどうなるんだろう。
ひるきはなんとなく浮遊感かなあと。重力をかんじさせない感じが目立ってたように思いました。
6/21まで。