ギャラリー小柳で開催中の杉本博司「Five Elements」をみてきました。
今回の展示は海景シリーズ↓が中心となっています。
Hiroshi Sugimotoクリエーター情報なしHatje Cantz Pub
海景は以前に何度もみているのだけれども、何度見てもこのシンプルな画面に打たれます。
水平線で分断された空と海と。
で、今回ふと気づいたこと。
この水平線のラインが細くはなくある程度の太さを持っているものが見受けられるのです。
これまで海を見ててそんなことは気づきませんでした。
8×10(エイトバイテン)のでっかいフィルムに写しだされる絶対の世界。
そして、今回はその他にも初見のものが二つ。
入ってすぐの正面にある書の軸。
活字だけなんだけども妙に引かれる。何百年も昔のもの。
もちろんこれは非売品。おそらく杉本さんのコレクションなんだろう。
こういう古いものと現在のものを隔てなく展示する流れは山下裕二先生キュレーションのシャッフルからの流れなのでしょう。
今後もこういった趣向の展示はいくらでも見てみたいところ。
そして真打ともいえるのが五輪塔。
木の柱の上に鎮座まします光学ガラスの五輪塔。
○、△、□、そしててっぺんには仏教を思わせるたまねぎみたいなのが乗ってる。
このフォルムにおもわずセンガイの書を思い浮かべてしまう。
そして○の光学ガラスの中に封じ込まれた海景のフィルム。
ところがちょっと気になったことが。
この五輪塔はたぶん7、8本くらい連なってるのですがこの海景のフィルムの向きが手前からのものは壁面に展示された海景と呼応するかのように正対する向きなのに奥の2つに限ってはどういうわけだか90度向きを変えてしまってる。
一番奥のひとつだけであれば奥の壁と正対してるというところで納得がいくのでせすが2つ続けてとなるとこれは一体どういう意味があるのかなあと気になってしまうのです。
ともあれ、作品はどれも超一流ですので見る値打ちがあると思います。
そして現在、原美術館では杉本博司「ハダカから被服へ」が開催中。こちらは7/1まで。
http://www.haramuseum.or.jp/generalTop.html
そして、映画「はじまりの記憶 杉本博司」も渋谷・シアター・イメージフォーラム他で公開中。
http://sugimoto-movie.com/
先日、杉本さんのトークショーも一緒に鑑賞してきたのですがこれはもう一度見てから書こうと思っています。
アプローチがもう普通の写真家ではないんですよね。現代美術としての写真という意味では杉本さんがその最先端にいると思います。
5/7まで。必見です!
↓DVDがもうすぐ出るようなのでこれはGETしたいと思います。はじまりの記憶 杉本博司 [DVD]クリエーター情報なし角川書店
Sugimoto: Architectureクリエーター情報なしDistributed Art Pub Inc (Dap)
今回の展示は海景シリーズ↓が中心となっています。
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海景は以前に何度もみているのだけれども、何度見てもこのシンプルな画面に打たれます。
水平線で分断された空と海と。
で、今回ふと気づいたこと。
この水平線のラインが細くはなくある程度の太さを持っているものが見受けられるのです。
これまで海を見ててそんなことは気づきませんでした。
8×10(エイトバイテン)のでっかいフィルムに写しだされる絶対の世界。
そして、今回はその他にも初見のものが二つ。
入ってすぐの正面にある書の軸。
活字だけなんだけども妙に引かれる。何百年も昔のもの。
もちろんこれは非売品。おそらく杉本さんのコレクションなんだろう。
こういう古いものと現在のものを隔てなく展示する流れは山下裕二先生キュレーションのシャッフルからの流れなのでしょう。
今後もこういった趣向の展示はいくらでも見てみたいところ。
そして真打ともいえるのが五輪塔。
木の柱の上に鎮座まします光学ガラスの五輪塔。
○、△、□、そしててっぺんには仏教を思わせるたまねぎみたいなのが乗ってる。
このフォルムにおもわずセンガイの書を思い浮かべてしまう。
そして○の光学ガラスの中に封じ込まれた海景のフィルム。
ところがちょっと気になったことが。
この五輪塔はたぶん7、8本くらい連なってるのですがこの海景のフィルムの向きが手前からのものは壁面に展示された海景と呼応するかのように正対する向きなのに奥の2つに限ってはどういうわけだか90度向きを変えてしまってる。
一番奥のひとつだけであれば奥の壁と正対してるというところで納得がいくのでせすが2つ続けてとなるとこれは一体どういう意味があるのかなあと気になってしまうのです。
ともあれ、作品はどれも超一流ですので見る値打ちがあると思います。
そして現在、原美術館では杉本博司「ハダカから被服へ」が開催中。こちらは7/1まで。
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先日、杉本さんのトークショーも一緒に鑑賞してきたのですがこれはもう一度見てから書こうと思っています。
アプローチがもう普通の写真家ではないんですよね。現代美術としての写真という意味では杉本さんがその最先端にいると思います。
5/7まで。必見です!
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