例えば階段なら自分の足でその段の数と階数を実感してあがっていけるだろう。
エスカレーターも自動に動いてはいても位相の変化を目で確認出来るという部分では階段を上るのと変わらない。
でも、エレベーターというのはどことなく怪しげだ。
もちろん、ガラスで外の景色が見えて実際に上がってくのが分かるようなのは別。
特に高層ビルだとますます実感が不確か。
なんとなくはじまりと結果が事実としてあるから納得しちゃってるだけで、途中のプロセスは抜けおちてしまってるかのよう。
電光の文字盤を頭の中で数えてみよう。
イチ、ニ、サン、シイ、ゴ。
ねえ、いまいるの6階じゃないよね?